【UFC304】全ラウンドでTD奪ったモハメッド。逆転狙うエドワーズを振り切り、僅差の判定で勝ちで初戴冠
<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
レオン・エドワーズ(英国)
サウスポーのエドワーズが右ジャブを伸ばす。距離を詰めたモハメッドは、スイッチしてダブルレッグで飛び込み、リフトアップして背中を着かせた。トップを奪ったモハメッドに、場内からブーイングが飛ぶ。下から両腕を差し上げて抱え込むエドワーズが立ち上がり、ケージまで下がり切り返した。頭をおっつけ、ダブルレッグに切り替えるも切られる。モハメッドが離れると、エドワーズは離れ際に左ヒジを見せた。
再びプレスをかけていくモハメッドのボディに、エドワーズが左ヒザを突き刺す。左に回ったモハメッドの顔面に、エドワーズが左ストレートを伸ばす。ショートレンジのパンチを狙うモハメッドだが、エドワーズにクリンチで凌がれてしまう。エドワーズが左ストレートでモハメッドのアゴを跳ね上げた。エドワーズにケージを背負わせたモハメッドは、パンチを上下に散らしながらダブルレッグで組み、またもリフトアップからグラウンドに持ち込み削っていった。
2R、開始早々から両者が至近距離からパンチを繰り出す。エドワーズは下がってローを見せるも、モハメッドのパンチを受けてしまう。右ストレートからレベルチェンジしニータップで組んだモハメッドが、粘るエドワーズをグラウンドに持ち込む。バックに回ったモハメッドも足を差し入れることはできず、エドワーズが立ち上がった。しかしモハメッドはバックをキープし、リフトしてテイクダウンした。すかさずバックマウントを奪取したモハメッドに対し、エドワーズも立ち上がる。
ヒザを突き上げてバックから引き倒すモハメッド。立ち上がるエドワーズに対し、ハイクロッチに組み替えてリフトアップからバックマウントを狙う。バックコントロールを続けるモハメッドに場内からブーイングが飛ぶ。残り1分で立ち上がったエドワーズが正対した。切り返して右腕を差し上げたエドワーズが、グラウンドに持ち込みバックへ。モハメッドはケージに背中を着けて正対する。立ち上がるモハメッド、エドワーズは左足を差し入れてラウンドを終えた。
3R、左ハイを放つエドワーズをケージまで追い込んだモハメッドが、ダブルレッグからグラウンドへ。エドワーズはバックに回って左足を差し入れる。モハメッドの足を開いて倒したエドワーズが、バックマウントを奪取して左腕を首に回した。モダメッドのディフェンスに対し、四の字フックで固めたエドワーズは体を起こしたモハメッドのバックから離れない。そのままバックをキープし続けた。
4R、モハメッドがエドワーズにケージを背負わせた。左ハイから右に回ったエドワーズを追いかけるモハメッド。ガードを固めるエドワーズに対し左アッパー、右ボディストレートを当てたモハメッドが、ボディロックで組みバックに回る。四の字フックで固めたモハメッドは、オタツロックからパンチで削り続ける。残り30秒で反転したエドワーズがトップへ。さらにバックに回ってラウンドを終了のホーンを聞いた。
最終回、モハメッドが左ジャブを突くと、エドワーズも左ストレートを返す。エドワーズは左ハイから左ボディ。モハメッドはニータップをスプロールされるも、エドワーズをケージに追い込みパンチを浴びせる。ボディロックで組んだエドワーズがバックに回る。グラウンドに引きずりこんだモハメッドが四の字フックからパンチで削っていく。しかしまたもモハメッドは、トップを奪われてしまう。エドワーズが左ヒジでエドワーズの額を切り裂いた。大出血のモハメッドはボトムからしがみつき、試合終了まで凌いだ。
裁定は全ラウンドでテイクダウンを奪ったエドワーズが、毎回盛り返したエドワーズを振り切り判定勝ち。2021年3月の初戦はサミングによりノーコンテストとなったが、今回はエドワーズが勝利するとともに初めてベルトを巻いた。