【UFC ESPN59】初黒星からの再起戦、ガブリエル・ボンフィムが危なげなくアンジェ・ルーザを下す
<ウェルター級/5分3R>
ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アンジェ・ルーザ(スイス)
ジャブを伸ばすルーザが、ローのボンフィムに対して右から組んでいく。大きく持ち上げてテイクダウンも、すぐに立ち上がったボンフィムは後方への崩しに即スクランブルにもちこむ。ボンフィムはヒザを3発入れ、下がったルーザを再び首相撲に捕えてヒザをボディに突き上げる。
ルーザはダブルレッグからリフトアップして、今回は背中から落とす。ボンフィムは背中を預けて立ち上がりつつ胸を合わそうとする。許さないルーザがボディロックで後方に倒し、亀のボンフィムを後方から殴る。立ち上がって離れたボンフィムはジャブを被弾しながら、右ヒザをボディに突き刺す。ボンフィムはワンツーの左フックを決め、テイクダウン狙いも首相撲&ヒザを今度は顔面に。さらにジャブを当てるボンフィムは、ダブルレッグにギロチンを合わせるがすっぽ抜ける。すぐに立ち上がり、左フックをヒットさせたボンフィムが初回を取った。
2R、ボンフィムは右前蹴り、初回と同様にジャブを当てる。ルーザはシングルに出て、ここもボンフィムはギロチンをミスしスクランブルに切り替える。打撃の間合いに戻り、ジャブから右アッパーを見せたボンフィムに対し、ルーザも左ジャブを伸ばす。スイッチしたルーザに、ボンフィムは右ミドルを蹴り込むとまたもヒザをボディ、そしてクリンチアッパーを繰り出す。アッパー、ヒザを受けながら前に出るルーザは、左フックをテンプルに打たれ一瞬、動きが止まった。
ここからルーザはピッチを上げるが、右ミドルとボディショットを打たれる。右ボディショット、そしてヒザのコンビにもルーザは前に出続ける。頭を振るルーザに対し、ボンフィムがスーパーマンパンチ、残り10秒を切ってダブルレッグを決めるとトップでラウンドを終えた。
最終回、ボンフィムのジャブに距離を詰めようとするルーザが右ローを蹴る。テイクダウン狙いをかわしたボンフィムは右フックで殴られても、直後に右を返す。手数とヒット数で優るボディショットだが、決定的な一発はない。ルーザも前に出るものの、首相撲からヒザで阻まれて流れを変えることはできない。右ローを蹴られたルーザ、渾身のダブルレッグも決まらず試合は残り100秒に。
ボンフィムは右ハイ、右フック&ヒザ蹴りと切れのある動きを見せる。ジャブから前蹴りと手数を緩めなボンフィムが蹴りとパンチのコンビネーションで優勢に立つ。クリンチのルーザは、ジャブから右に距離を詰め切ることができずシングルレッグへ。ボンフィムは、ここもギロチンがすっぽ抜けタイムアップを迎えた。
手数、精度で上回ったボンフィムが3-0の判定勝ちを収め、「前回の負けから、どうやって戻って来られるか分かっていなかった。だから、とにかく勝てて嬉しい。打撃中心、僕はストライカーだし、グラップラーだ。娘ができて、ボーナスが欲しい」とウィニングトラックに戻ってこられたことに笑顔を浮かべていた。