【UFC ESPN54】殴られても殴る。疲れても殴る──有言実行イボ・アスランが、トゥルキャリを右で倒す
<ライトヘビー級/5分3R>
イボ・アスラン(トルコ)
Def.3R1分32秒by TKO
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
UFC初陣、トゥルキャリへのリベンジを誓うアスランは-125でフェイバリットとなってる。まず右ローを蹴ったアスラン。トゥルキャリも右カーフを蹴り返す。アスランも右カーフを見せるなど、慎重な立ち上がりに。トゥルキャリの右ハイをかわしたアスランは、右に右を返す。組みつつパンチを入れるトゥルキャリが左ミドルも、キャッチしたアスランが右フックを振るう。アスランはジャブ、トゥルキャリもワンツーと圧を跳ね返す。それでもジャブを入れ、間合いを測るアスランは右を被弾して下がると、パンチが荒くなる。
トゥルキャリの跳びヒザは当たらなかったが、カーフへ。チェックしたアスランに、トゥルキャリがジャブを入れ、カーフ&右ミドルを決める。残り1分、ワンツーからスリーフォーと前に出るトゥルキャリ、下がりながら打ち返すアスラに右の相打ちに。距離をとりなおした両者、アスランは右カーフを蹴り、ジャブ。左リードフックで前に出るアスランは最後に手をマットにつきながら蹴りを見せたトゥルキャリが背中をマットにつけると、パウンドを打ち下ろした。
2R、イボ・チャントのなかいきなりの足を止めての接近の打ち合いで左を2度当てたアスラン。トゥルキャリも前に出てヒザ蹴りも、足の甲が急所に当たり試合が中断される。無酸素連打からの打ち疲れのリカバリーに当てている感もあるアスランは、左目の下が腫れている。アスランは2分後にファイトに応じた。
試合が再開されると、アスランが右カーフを決める。さらに左フックを当てたアスランが右を効かせる。トゥルキャリのテイクダウン狙いを切ったアスランは、右を受けるが蹴りでバランスを崩した因縁の相手にパウンド。立ち上がったところで右、続いて左を当てる。トゥルキャリはここでクリンチ、すぐに離れたアスランが右フックをヒットさせる。姿勢を乱し、下がったトゥルキャリがさらに右を被弾。近い距離でヒザ、テイクダウン狙いも不発に終わり、腹から顔面を殴られる。
パンチは攻勢だが、疲れが見えるアスランが右カーフを決める。さらに右を当てたアスランが、姿勢を乱すなど勝負の行方は分からない。前に出てワンツーを放つトゥルキャリ、アスランも右オーバーハンドを返す。さらに右フックで姿勢を乱したトゥルキャリのダブルレッグをカットすると右カーフを2発、トゥルキャリのスピニングバックフィストをかわして右を当てたアスランがラウンドを取った。
最終回、トゥルキャリがジャブを当てる。姿勢を乱すアスランは蹴りを受けるが、バック拳をかわして右フック、そして右カーフを入れる。前に出るトゥルキャリがジャブ、右ストレートへ。アスランはパンチが大きくなるなかで右ストレート、さらにステップイン&右に右オーバーハンドを打ち込む。グシャっという音が聞こえ、足が泳いで腰から崩れたトゥルキャリを見てレフェリーが試合を止めた。
「ヤツは4年間、俺から逃げていたんだ。ケージではもう逃げられない。ここにはKOしに来た。UFC唯一のトルコ人ファイターとして、トルコを代表して戦う」と話すアスラン、左目が大きく腫れあがっていた。