【PFL2023#10】パンチで前に出続けたパチェコがモフナトキナに判定勝利。女子2階級制覇を達成
【写真】足関節のピンチがあったものの、それ以外はパチェコが打撃で前に出続けた(C) PFL
<女子フェザー級決勝/5分5R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46.
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)
じりじりとプレッシャーをかけるパチェコが右ストレート。一旦距離が離れると右ストレートからパンチをまとめる。パチェコはモフナトキナのダブルレッグを切ってヒザ蹴り。続くスピニングバックフィストを空振りさせると、すぐにパンチで襲い掛かる。
モフナトキナはケージに沿って走るように距離を取るが、パチェコはそれを追いかけてハイキックとパンチの連打。右ストレートと左フック、右フックを強振して前に出る。モフナトキナも必死に組みつくがテイクダウンできない。
パチェコは右ストレートと右ハイキック。これを空振りすると、モフナトキナは残った左足にシングルレッグに入る。パチェコはモフナトキナをがぶり、立ったままギロチンを狙う。モフナトキナが頭を抜くと、そのままパチェコがバックにつく。
ここでモフナトキナが前転してヒザ十字へ。パチェコの足を伸ばすモフナトキナだが、パチェコもボディにパンチを打ちながら上のポジションを取ると、パンチを落としながら膝を抜く。パウンドを連打。
2R、左を伸ばして距離をとるモフナトキナ。シングルレッグからテイクダウンを狙うが、パチェコはそれを許さない。ワンツー、タックル切って立たせる。
モフナトキナはケージ内をサークリングし、右のオーバーフックを狙う。パチェコは右ストレートを返すが、モフナトキナがそこにダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪う。インサイドガードでトップキープするモフナトキナだったが、レフェリーがブレイクを命じた。
スタンドでの再開後、パチェコはモフナトキナのダブルレッグを切って右ストレートと右ハイキック。テイクダウンできないモフナトキナもパンチで打ち合う。
3R、モフナトキナが右ロー。パチェコはそこに右ストレートを伸ばしてパンチをまとめる。モフナトキナも右フックを返すが、パチェコが右ストレートを立て続けにヒットさせる。
モフナトキナがダブルレッグを狙うと、パチェコは右ヒザ蹴り、右ストレートで前に出続ける。モフナトキナはパチェコの右ローをキャッチするが、パチェコはギロチンを狙いながら、そのままグラウンドでトップポジションを取る。
パチェコはハーフガードから足を抜いてマウントを取り、パンチを落としながらバックへ。パチェコがバックキープしたままラウンドを終えた。
4Rもプレッシャーをかけるのはパチェコ。モフナトキナも右ローと細かいパンチを返し組みつく。投げを狙うパチェコだったが、最終的にはモフナトキナがインサイドガードで上になる。
パチェコはガードポジションから腕十字と三角絞め。モフナトキナはもパチェコの身体を持ち上げて足のクラッチを外すと右足を取って足関節へ。背中を見せつつ膝を抜いて立ち上がる。
モフナトキナはダブルレッグで組んでシングルに入るが、パチェコはとられた足を抜く。パチェコはパンチでプレッシャーをかけ、モフナトキナがケージ内をサークリングして右を返す展開が続いた。
5R、変わらずプレッシャーをかけるパチェコ。モフナトキナのシングルレッグを切って右カーフキックを蹴る。モフナトキナも右フックを当てるが、パチェコが右ストレートを当てて前に出る。
ここでパチェコが左ハイキックを当てるが、モフナトキナはその蹴り足をとってテイクダウンを奪う。一度はサイドポジションを許したパチェコだがガードポジションに戻すと、下から三角絞めを狙う。モフナトキナは身体を起こしてパンチを落とし、この態勢のまま試合終了となった。試合はパチェコが判定勝利し、ライト級に続いてPFL女子2階級制覇を成し遂げた。