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【Shooto BR120】田村ヒビキがブラジルで修斗世界ウェルター級王座に挑戦。「夢が実現する」(デデ)

【写真】42歳、ブラジルで修斗世界王座に挑戦。浪漫だ(C) MMAPLANET

24日(金・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのアッパー・アリーナで開催されるShooto Brazil120のメインで修斗環太平洋ウェルター級チャンピオンの田村ヒビキが、同級世界王者エルナニ・ペルペトゥオに挑戦する。
Text by Manabu Takashima

ペルペトゥオが同級王座についたのは実に1ディケイド前の2013年8月、ベルギーのトミー・デュプレを下しベルトを巻いている。翌年にUFCとサインも王座を保持し続け、リリース後もパルペトゥオはノンタイトル戦や他団体、ONE Japanでパンクラス王者の手塚裕之らと戦ってきた。


大会会場となるアッパー・アリーナは、フラメンゴ地区にあるノヴァウニオン総本山=アカデミア・アッパーの徒歩圏内、ヴィヴィ・アリーナの名称でも親しまれているノヴァ勢にとってまさに本拠地となる。

ブラジルは日本とは違い、米国のステート・アスレチック・コミッションを倣ったCABMMAが存在しており、インターナショナル・修斗コミッションとのルール&レギュレーションのすり合わせを含め、42歳となった田村の挑戦にはなかなか実現までハードルが高かったという話も伝わっている。

そんななか田村は今回の修斗世界王座挑戦に向けて、以下のような心境を語ってくれた。

田村ヒビキ
「TORAOから12月大会のオファーもあったのですが、実は階級をライトに落とそうと思っていて。でも1試合はウェルター級で試合をしないと申し訳ないので、ケジメとしてやりますという話はさせてもらっていました。その話をした数日後に修斗ブラジルから世界戦の話があり、マネージャーとも相談して戦うならブラジルだろうと……ぶっちゃけ、最高です。ここでブラジルで試合ができるなんて。

環太平洋のベルトを持っていても正直、修斗のウェルター級は動いていないです。でも僕がここで世界のベルトを持って帰ってきたら、多少は活性化するだろうし。せっかくのチャンスなのでブラジルで戦うことを選びました。この年齢で海外で試合をするなんて思っていなかったです。どんな形であれ環太平洋のベルトを持っていたから巡ってきた機会なので。

年齢的にも国際戦すら戦うことがないと思っている中で、海外でタイトル戦なんて皆が経験できることじゃないと思いますし、大事にしたいです。このチャンスを生かし、勝ってきたいと思います」

また田村を招聘する修斗BR代表で、ノヴァウニオン総帥のアンドレ・ペデネイラスは今回の世界戦に関して「長きにわたり修斗ブラジルの代表を務め、1990年代の終わりから修斗と関係を持ってきた私にとって、日本人選手をブラジルに呼んで修斗の世界タイトルマッチを行うことは夢だった。

両者揃って既に計量を終えており、ペルペトゥオが77キロ、田村は76.9キロでパスしている(C)SHOOTO BR

ついに今回、その夢が実現する。昔は日本の皆が、ブラジル人ファイターを日本に呼んで試合をさせてくれた。今回、逆の立場で修斗の世界戦をブラジルで行うことができる。凄く光栄なことだ。

エルナニと田村、どちらが勝つかは分からない。でも、自分の国でこの試合を組めることがとても嬉しい。今後もそれだけの資金を投入することができるショーでは、日本人選手をブラジルに招聘したいと思っている」と感慨深げに話している。

■視聴方法(予定)
11月25日(土・日本時間)
午前9時00分~ UFC Fight Pass

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