【Grachan65】潜る、固める、クルスフィックスーー濃密なグラウンド勝負でTSUNEが現役王者の手塚を下す

2023.10.15

【写真】互いに「自分のやること」を貫くなか、TSUNEがトップキープで勝った(C)GRACHAN

＜バンタム級／5分2R＞
TSUNE（日本）
Def.3-0
手塚基伸（日本）

ともにサウスポー。ケージ中央を取った手塚に対し、TSUNEが右ジャブを伸ばす。フェイントからニータップで組んだ手塚がTSUNEに背中を着かせ、さらにバックに回った。腰を上げて前に落とそうとするTSUNEに対し、手塚は落とされても腕十字を狙えるポジションにいる。TSUNEが手塚をゆっくりと落とし、トップを奪取した。手塚はハーフガードから潜りに行くも、右のオーバーフックを取っているTSUNEがトップをキープする。

下からバックを狙う手塚の動きを潰したTSUNE。対する手塚はTSUNEの左腕を取りにいくが、TSUNEが反応して腕を抜いた。すると手塚は下から肩固めを狙う。耐えたTSUNEは左ヒジを落としてトップを守る。ハーフから潜る手塚だが、TSUNEの股をくぐるまでには至らず。手塚が左腕を抱えた瞬間にパスしたTSUNEだが、手塚もTSUNEの左腕をキムラで抱えてラウンド終了となった。

最終回、右に回るTSUNEに対し、手塚がガードを下げて誘う。手塚の左フックに、TSUNEが左ストレートを合わせた。直後、シングルレッグで組んだ手塚がテイクダウンを奪う。起き上がるTSUNEのバックに回った手塚が、右足を差し入れた。1Rと同様の展開で、TSUNEがトップを奪う。立とうとする手塚をボディロックで抑え込むTSUNEは、腰を上げた手塚のバックへ。手塚もTSUNEの右腕を抱えている。

TSUNEは手塚の左腕を抑えつつ、トップに回ろうとするも、手塚もハーフガードから潜ってトップを許さない。するとTSUNEはクルスフィックスで手塚の右手を制し、潜りを防ぐ体勢に。右腕が抜けない手塚に焦りの表情が見える。しかしTSUNEがトップに回ろうとした動きに合わせて、手塚がクルスフィックスの体勢に。これはキープできず、TSUNEとトップの奪い合いを展開したが、試合終了時点で上を取ったのはTSUNEだった。