【Eternal MMA78】カーフか、組んでコントロールか。勝ち筋が見えなかったベッカーがマルチネスに下る
<スーパーライト級/5分3R>
デヴィッド・マルチネス(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジャック・ベッカー(豪州)
74キロリミットのスーパーライト級で実施されることとなった一戦は、元ライト級王者同士の顔合わせだ。左の蹴りから左ジャブを見せるマルチネスに対し、ベッカーはスイッチを見せる。ジャブを受けて姿勢を乱したベッカーが、そのまま飛び込んで跳びヒザ、シングルからバックに回り、背中に飛び乗る。ベッカーは自ら着地し、胸を合わせたマルチネスに対し、シングル、ダブルとテイクダウンを狙う。ヒジを打たれ、ボディを連打したベッカーはマルチネスをケージに押し込んだ状態を続け、ついにシングルレッグでテイクダウンを決める。さらにスクランブルでサイドバックを取ったベッカーが、後方からヒザ蹴りを見せる。
離れたマルチネスが右を伸ばし、左ハイへ。ジャブで前に出たベッカーは、ジャブを被弾して下がる。ここから試合はクリンチ合戦となり、ケージに押し込まれそうになったベッカーはヒザ蹴りから押し返して離れる。残り1分、ワンツーで前に出たマルチネスの右が当たりベッカーの腰が一瞬落ちる。マルチネスはダブルレッグを選択するが、倒せず距離を取り直す。ベッカーはローに左を合わされ、時間となった。
2R、ワンツー、右を伸ばすマルチネスに対し、ショートのコンビを見せたベッカーが組んでエルボー、さらに首相撲からヒザを繰り出す。ベッカーはローのタイミングで組んでボディロックも、倒せず離れる。重いカーフに続き、右を当てたベッカーはカーフを続ける。ついにバランスを崩すようになったマルチネスは、右を振るうがダブルレッグで簡単に倒される。
背中を譲って立ち上がったマルチネスが正対、クリンチで右エルボーを2発打ち込む。離れたベッカーはカーフを狙い過ぎになっているか。それでも前傾姿勢でカーフを蹴られるマルチネスは、ジャブを返すがボディを殴られ、さらにカーフの餌食となる。それでも右、インローを返したマルチネスはショートを纏められると、逆にパンチのコンビからダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪った。
最終回、開始直後にダブルレッグに出たマルチネスをギロチンで捕えたベッカーだが、極め切れず頭を抜かれると立ち上がる。バックを許さずシングルに出たベッカー。しかし、低い姿勢を保っていられない。マルチネスはダーティーボクシング、レベルチェンジでダブルレッグへ。キムラクラッチを取り切れなかったベッカーはバックを許し、上を向いてマウントを取られてパンチを落とされる。バックグラブに移行したマルチネスは、ボディトライアングルで固め後方からパンチをワキ腹に入れRNCを狙う。
手首を掴んで耐えるベッカーだが、腹ばいになりパンチを打たれ厳しい展開に。ベッカーは正座から立ち上がろうとしたが、マルチネスが許さず仰向けになって四の字フックを続ける。バックを制したままタイムアップを迎えたマルチネスが、なぜかスプリットで割れた試合を制した。