【Bellator298】スティーブ・モウリー、モルドフスキーにTD&コントロールを許し続け12戦目の初黒星
【写真】モウリーはモルドフスキーにテイクダウンを奪われ続けた(C)BELLATOR
<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
スティーブ・モウリー(米国)
アイポークのNCから、1年を経て再戦を迎えた両者。モルドフスキーのコンパクトなジャブとフックがモウリーを捕える。首相撲のモウリーは、ヒザを突き上げアッパーを被弾してもニーを続ける。一旦離れた両者、すぐにクリンチの攻防となりモルドフスキーがボディロックテイクダウンを決める。サイドで抑えたモルドフスキーに対し、モウリーは亀になって立ち上がる。
モウリーが正対してくると、モルドフスキーがショートの連打から離れる。ジャブを決めたモウリーだが、続くパンチはモルドフスキーがダックアンダー&バックに回って前方に崩していく。サイドバックで殴られたモウリーは引き込むように下になると、ハーフからの仕掛けの前に右のパンチを落とされる。ニーシールドから立ち上がりたいモウリー、モルドフスキーが殴って許さない。
と、蹴り上げからスタンドに戻ったモウリーだったが、すぐにシングルレッグでテイクダウンを許し、パウンドを顔面に受ける状態で初回が終わった。
2R、直ぐに組みに行くモルドフスキーは、首相撲を嫌がって離れる。直後にボディロックからテイクダウンを奪い、サイドバックから殴っていく。モウリーは立ち上がって胸を合わせても、意外なほどに簡単にテイクダウンを取られて下になってしまう。
それでも蹴り上げから立ち上がると、モウリーはテイクダウン狙いも即引き込みを選択する。トップではキムラ・マスターというべき極め力を持っていたモウリーが、下はクローズドで防御に徹する展開に。
取られたリストを振り払ったモルドフスキーが細かいパンチを打つが、それほど動きのないグラウンド戦が続く。場内にブーイングが起こるなか、残り30秒でレフェリーが両者を立たせる。モウリーはシングルレッグも倒せず、足をリリースしてヒザを繰り出す。モルドフスキーが組んでケージに押し込み、時間となった。
最終回、ショートのフックを入れたモルドフスキーが、ダブルレッグでテイクダウンを決める。簡単に下になったモウリーのクローズの中でモルドフスキーがパンチを打っていく。
と、変則的な仕掛けでオモプラッタを狙ったモウリーだったが、モルドフスキーは腕を抜いてトップをキープする。ここから動きはなくなり、残り2分20秒でレフェリーがブレイクを命じた。
モウリーはハイキックを繰り出し、クリンチでバックに回るもモルドフスキーが胸を合わせると即テイクダウンを奪われる。このままモウリーのガードの中にモルドフスキーが収まった状態で試合は終わり、観客の期待を裏切ることとなった。
結果、当然モルドフスキーにジャッジの支持は集まり、フルマークの判定勝ちを手にした。モウリーはキャリア12戦目で初黒星を喫した。