この星の格闘技を追いかける

【PFL2024#04】モルドフスキーがプレーオフ進出も、試合はヒザを効かせたヴァッセルがスプリットで制す

【写真】負けたけどプレーオフへ――モルドフスキーの微妙な表情が、PFLフォーマットをよく表している(C)PFL

<ヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

モルドフスキーが左インローで攻める。距離を詰めていたヴァッセルが下がる。サウスポーにスイッチしたヴァッセルが右ジャブから詰めていくも、モルドフスキーの右ストレートが当たる。左ハイからオーソドックスに戻したヴァッセルに対し、モルドフスキーが左ジャブを上下に散らす。またもサウスポーにスイッチしたヴァッセル。モルドフスキーはサークリングしながら一気に距離を詰めてケージ中央に戻る。ヴァッセルがニータップで入るも、これをカットしたモルドフスキーが逆にダブルレッグでケージに押し込み、グラウンドに持ち込んだ。

尻もちを着いたヴァッセルが立ち上がり、ウィザーで耐える。なおもダブルレッグで倒したモルドフスキーが、アンクルピックでヒザを着かせた。立ち上がったヴァッセルも自分から組みに行ったが、モルドフスキーにケージへ押し込まれてしまう。右腕を差し上げたモルドフスキーの右ヒザがヴァッセルの下腹部を捉える。倒れこむヴァッセル、モルドフスキーは「入っていない」とアピールするが、完全に下腹部を捉えている……。休憩が与えられているヴァッセルに、モルドフスキーが近づいて謝罪する。

再開されると、ヴァッセルが一気に距離を詰める。モルドフスキーは足を使って左フックを当てるが、ヴァッセルがダブルレッグで飛び込む。スプロールしたモルドフスキーがローを放つと、ヴァッセルは蹴り足をキャッチした。テイクダウンされないモルドフスキーは、反対にボディロックからグラウンドに持ち込んで初回を終えた。

2R、モルドフスキーの右ローにヴァッセルが右ストレートを合わせる。さらにモルドフスキーの右ローをキャッチしようと試みるヴァッセルだが、逆にダブルレッグで組まれて倒されてしまう。立ち上がるヴァッセルをダブルレッグから押し込むモルドフスキーが、そのままリフトアップして尻もちを着かせた。

ヴァッセルはケージに背中を着いて左オーバーフックで耐える。立ち上がったヴァッセルに対し、ダブルレッグとダーティボクシングで押し込み続けるモルドフスキー。しかしモルドフスキーが離れた瞬間、ヴァッセルの右ヒザが顔面に直撃した。背中から倒れたモルドフスキーに、ヴァッセルがトップからパンチで削っていく。モルドフスキーはハーフガードでラウンド終了まで凌いだ。

最終回、サウスポーに構えたヴァッセルが、モルドフスキーのローをキャッチして左ストレートを当てる。モルドフスキーはダブルレッグでドライブしたが、左腕を差し上げたヴァッセルに切り返されてしまう。グラウンドに持ち込んだヴァッセルは、バックマウントを狙う。しかしモルドフスキーが前に振り落としてトップへ。ヴァッセルは下からブリッジでスイープする。バックを狙うヴァッセル、ガードに戻すモルドフスキー。うつ伏せになるモルドフスキーに対し、ヴァッセルはバックコントロールから殴る。

モルドフスキーはケージ際まで下がり、ケージを使って立ち上がりダブルレッグで押し込んだ。ヴァッセルはモルドフスキーの左腕を取ってキムラを狙うも、そのまま引き込んで下になってしまう。スタンドに戻った両者は首相撲の展開になるも、やはりモルドフスキーがダブルレッグで押し込む。残り15秒で尻もちを着かせたモルドフスキーが、左右のパンチを打ち込んで試合を終えた。

判定はスプリットでヴァッセルの勝利に。ヴァッセルはプレーオフ進出ならずも一矢報いた形に。これでモルドフスキーは3位でプレーオフに進むことととなり、トーナメントでは2位のオレッグ・ポポフとのロシア対決に。もう一つのヤマはデニス・ゴルゾフとティム・ジョンソンが対戦することとなった。


PR
PR

関連記事

Movie