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【DEEP114】何と──ガブリエル・シウバが来日せず。漢・劉獅が代役出場で、松嶋こよみと対戦

【写真】急遽、松嶋こよみとの対戦が決まった劉獅(C)MMAPLANET

30日(金)、DEEPより7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで松嶋こよみと対戦予定だったガブリエル・シウバが、飛行機に乗り遅れると共に体重が落ちないためという理由で来日せず、劉獅が代役出場し松嶋と対戦することが発表された。

MMAPLANETが行ったインタビューの時点で、シウバは現地27日の便でブラジルを出て、欧州経由で計量前日の朝に東京到着という予定だった。


シウバをマネージメントするブラックハウスに来日しなかった経緯を取材すると──以下のよう返答があった。ブラジル時間の28日午後2時代のフライトのために、同日午前中に現地の日本領事館でビザが渡されることになっていたが、慢性的なリオデジャネイロの大渋滞にはまり、シウバの到着が遅れ昼休みに入った領事館からビザを受け取ることができなったとのこと。

午後のワーキングタイムは午後2時から4時まで。そのまま領事館付近に残り、ビザを受け取ったシウバはアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に向かった。フライトも当日夜にリオを出て30日の夜に到着するという便が再手配されたが、その時点でブラックハウス側からは、計量までの時間を考えるとフェザー級リミットで戦うことは難しく、キャッチウェイトで戦う交渉をスタートさせていたという。

つまり、その時点までシウバは来日して松嶋と戦う気持ちでいたことになる。しかし、日本はすでに29日に日付が変わっており、オンラインでチケットの購入ができないという最悪の事態に。空港にいる選手のクレジットカードに航空運賃を振り込んでも、彼らのカード使用制限をチケット代金が上回っており、同フライトにも搭乗することができなかった。

ここでガブリエル・シウバのコーチからは「この状態では長旅をして、半日後に計量して試合などさせられない」という連絡がブラックハウスに入った。さらには計量当日の来日でも、試合当日計量で71キロマッチという代替案(※松嶋陣営も受け入れる必要があるが)には、ブラックハウス自体が「ガブリエルとマツシマのコンディションが違い過ぎて、試合にならない。この状態では日本に行かすことはできない」とシウバを自宅に返す決定を下した──とのことだった。

松嶋とすれば、Road to UFC準決勝大会出場を狙ってのファイト。そこにプライオリティを置いており、対戦相手云々は二の次だったが、それでも元UFCファイターとの対戦で強いインパクトを残したかったはずだ。

何よりも試合機会を失くすことを懸念していた松嶋サイドだが、聞けば佐伯繁代表は昨今のビザ発給事情を見越し、シウバが来日できない時のために事前に劉獅に事情を説明し、同大会に向けてスタンババイしてもらっていたという。

28日にビザが取れ、フライトも抑えた時点で劉獅に対しては7月30日の大阪大会出場というオプション行使の段階に入っていた。しかし、まさかの渋滞によって来日が無くなるという事態と迎え、劉獅が明後日のケージに足を踏み入れることが決定した。

元UFCファイターの松嶋のマッチアップは楽しみであったが、何よりも松嶋の試合が実施されることが最重要。佐伯代表の読みと懐の深さ、何より劉獅の漢気こそ今のDEEPの勢いを如実に表しているといえるだろう。

またブラックハウスの代表でありLFAを主宰するエド・ソアレス代表に、今回の件について国際電話でコメントを求めると、「今、世界中でビザ問題が発生しており、体重問題がプロモーションに多くの影響を与えることは、自分もLFAをプロモートし、ブラックハウスから世界中に選手を送り出していることで十分に理解している。今回の件を教訓に、ブラックハウスの選手が日本でより試合ができる環境を整えていきたい」と話していた。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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