【UFC FPI04】レスリングが進化したロベルト・ヒメネスだが、柔術はできずOTでニックロッドに敗れる
<無差別級T1回戦/8分1R>
ニッキー・ロドリゲス(米国)
Def.OT by Fastest Escape
ロベルト・ヒメネス(米国)
コンバット柔術では、ウェルター級世界王者のヒメネスは一見して増量している。試合はニックロッドがボディロックへ。ヒメネスが引き込んで下になり、場外際から中央に戻される。ニックロッドはパスを決め、ヒメネスは上四方に取られるもスクランブルに持ち込む。
立ちレスでダブルレッグを切ったニックロッドは、スクランブルでのヒメネスのギロチンも察知する。やがてゲットダウンとなり、ヒメネスはトップを選択する。バタフライ&ダブルアンダーフックのニックロッドはすぐに離れて立ち上がるも、ヒメネスはシングルレッグへ。場外際で足を抜いたニックロッドはここでヒザ立ちから、すぐに立ち上がる。
ヒメネスはアームドラッグを察知されると、ダブルレッグへ。素早い仕掛けにもニックロッドが反応して、ヒメネスが引き込む。バタフライガードから、ニックロッドの仕掛けを捌いて立ち上がったヒメネスは、ダブルレッグをスプロールされる。ジャンピングガ―ドを選択したヒメネスが、クローズドガードで下になる得意の形に。
とはいえフィジカル差は明白で、ヒメネスは仕掛けることはできずスタンドに戻る。テイクダウン狙いをダースに捕えたニックロッドは、スタンドのままで絞めあげる。ヒメネスは頭を抜き、ニックロッド相手にレスリングチャレンジを続ける。切って逆にシングルのニックロッド、ヒメネスもこれをしっかりと切る。
シングルを仕掛けて、切られたヒメネスは背中をつけてクローズドガードへ。さらにバタフライガード&ダブルアンダーフックに移行したヒメネス、。続く足関節狙いを察知したニックロッドが、トップでOT開始を待った。
最短エスケープタイプが勝敗を決するのであれば、瞬発力勝負で敵わないヒメネスはシーロベルトもすぐに逃げられる。逆にニックロッドは足のフックのないRNCでタイトに絞め、必死で逃げたヒメネスに大きな歓声が起こった──ものの、OTの大勢はここで見えたか。結果、最短エスケープタイムでニックロッドが準決勝に歩を進めた。