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【UFC FPI06】凄まじいスクランブル戦も、延長Rでバック&両足フックのニッキー・ロッドがヒメネスに快勝

<アブソリュート級/10分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
Def.ExR 6-0
ロベルト・ヒメネス(米国)

ニッキー・ロッドが昨年のノーギワールズ無差別級を制したヒメネスと対戦。シッティングからレッスルアップ、シングル→ダブルレッグで簡単にリバーサルしたニッキー・ロッドは、ボディロック&パスガードを狙う。腰を押し、足をきかせるヒメネスはインヴァーテッドから、左足に絡んでヒザ十字、さらに外ヒールへ。ニッキー・ロッドがトーホールドを仕掛け、互いに足首を攻める。

力を使う展開でニッキー・ロッドがリリースして、トップを選択──も、場外近くで中央で再開に。シングルからボディロック、バック回ったニッキー・ロッドはヒメネスの前転も背中について動き、結果トップをキープする。立ち上がってクローズドを解除したニッキー・ロッドがパスから上四方に。ヒメネスは反転するがバックを譲り、前転。ニッキー・ロッドがクルスフィックス──も即解除し、スクランブルでバックへ。結果ヒメネスが引き込み、ニッキー・ロッドのニースライスは骨盤を蹴って防ぐ。

それでもパスの圧を高めるニッキー・ロッドに対し、ヒメネスは足を取りに行く。一瞬、足を絡ませてシングルに切り替えるが、アンクルをコントロールしたニッキー・ロッドが上体を起こして足を越える。ここから背中に回ったニッキー・ロッドがワンフックもヒメネスがシングルレッグでリバーサル成功。直後の足の取り合いから、上を取り返したニッキー・ロッドはリバースデラヒーバに入らせず、ニースライスへ。

試合がケージに中央に戻されると、ここもヒメネスのインヴァーデッドを潰したニッキー・ロッドがハーフで抑える。残り1分、両者がフィニッシュを念頭に戦うのか、延長のP制を考慮して時間を過ごすのか。互いに動きを減らし、タイムアップとなった。

延長ポイント戦は、即組んでボディロックテイクダウンを決めたニッキー・ロッドが2Pを先取する。足を取らせずバックに回り、両足をフックしたニッキー・ロッドがRNCをセットへ。手首を掴んで防ぐヒメネスだが、すでに6Pのリードを許している。尻をずらして反転、さらに足を狙いつつシングル狙いのヒメネスに対し、ニッキー・ロッドがダースチョークへ。

ヒメネスは背中をつけることなく解除し、逆にギロチンを狙う。ニッキー・ロッドが凌いだところで場外→中央で再開される。残り3分を切り、ヒメネスはファイアーマンキャリーを防ぐが、バックを許す。前転、反転というヒメネスの動きに対応し続けるニッキー・ロッドだが、ついに前転から立ち上がられ正対される。カレッジレスリングなら1P挽回と言いたくなる流れのなかでワキを潜ってバックに回ったヒメネスが、尻もちをついてクラブライド&後転。ニッキー・ロッドがその勢いで背中を譲ったまま立ち上がり、正対しようとするがヒメネスも許さずバックコントロールを維持する。

そのままマット中央に移動すると、ニッキー・ロッドは前転を2度。ついにヒメネスのグリップが緩み、その回転についていけず逆にバックを取られる。サイドバックから横回転でバックに回ったニッキー・ロッドだが、ヒメネスも腰をずらしてスクランブルへ。結果、正対することに成功する。両者、疲れが目立つ最後の60秒──ヒメネスがジャンピンガード、立ち上がったニッキー・ロッドは自らヒザをマットにつきガードのなかでタイムアップを迎えた。

凄まじいスクランブル戦も、インパクトや印象でなくポイントで明白に勝負がつき疲れ切った勝者は「ヒメネスはタフ。本当に良く動く」を息を切らせながら話し、「次? 休みたい」と言ってからニコラス・メレガリの名前を挙げた。


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