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【UFC290】エドガー・チャイレス戦決定。平良達郎「本当にこの試合が成立することに感謝しています」

【写真】夕食後の平良、しっかりとリラックスできている。つまり集中もできているということ (C)Zuffa/UFC

7月8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」でエドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦うことが決まった平良達郎。

フロリダ州ジャクソンビルから、ラスベガスに移り試合を11日後に控えた平良は今、どのような心境でいるのか。強さへの強い想いが周囲を動かし。動いてくれた人々への感謝の気持ちが、彼をさらに強くする。

<平良達郎UFC290出場までの経緯はコチラから>


──平良選手、凄いですね。

「えへへへ、何がですか?」

──試合消滅から2週間後に戦う決断ができる。凄まじいなと思います。

「そうですね……試合がないことが、だんだん苦しくなってきて。日本に戻ってからも、ずっとこんな気持ちを引きずることになるのか……そうなったら、どうしようって精神的にもグチャグチャになっていて。するとジェイソンが『2週間後でも試合ができる』と言ってくれて、凄く感謝しています」

──24日のホドリゲス戦のために体も気持ちも創った。それが無くなり落ち込み、感情の起伏が相当にあったと思います。そして2週間後に全く別の相手と戦う。普通は躊躇するものかと。

「このまま帰りたくないという気持ちが、一番強かったです。もう1回、フライ級の体を創る覚悟もありましたし。こないだやったんだから、またできるという気持ちになりました。対戦相手が誰になるのか分からなくても、試合がしたいと伝えました」

──相手が誰か分からなくても、試合がしたい。それを上回る他の感情はなかったということですね。

「メンタル的にも、なんか……試合がなくなった日の夜中のジャクソンビルでも、『明日、できないかな』とか考えてしまって(苦笑)。一度崩れたメンタルが、2週間後に戦えるということで立て直すことができました。

やっぱり試合の経験が、何よりも自分を成長させてくれると思っています。素足で、防具無しで皆の前で殴り合うということは、なかなかできないので。お客さんが入った会場に憧れていましたし、その経験をしたいという気持ちも大きかったですね」

──ただ、この試合を落としたら……というリスクを考えることはなかったですか。

「凄く考えました。『負けたらどうしよう』って思いました。でも、最終的には『この選手と、今、戦って俺は勝てなかった』と納得できるだろうと思えるようになりました。リスクは考えても、最終的には『戦いたい』という気持ちが上回ったんです」

──その真っ新なパワーに感動して、日本中が応援していますよ。

「それも松根さんや、まりこさん(EVERGROUND代表)を始め、サポートしてくれる人たちがいてくれるからで。ジェイソンも、僕が試合をするためにずっと交渉を続けてくれました。

国際免許もあるしレンタカーを借りられるから、『ベガスに1週間、一人でも構わないから試合がしたいです』と松根さんに言いました。すると松根さんは『減量もあるし、試合前の選手を1人にはできないよ』と松根さんが言ってくれて……泣いちゃいましたね」

■同インタビューの前に、松根代表に話を聞いた際に笑顔交じりで「本人がいると言うのなら、僕もいるしかない。去年のデビュー戦の時と同じですよね。(ジムでの指導は)去年は幸い長いゴールデンウィークがあったので、大丈夫だと思ったのですが……。ただジムの方も指導者も育っていますし、彼らにお願いしつつ……あとは家族ですね。奥さんに離婚を切り出されないか、と(笑)。でも、当然のように彼女も達郎のことを応援してくれているので、『達郎君が頑張りたいなら、サポートしてあげないと』と言ってくれました」と話してくれた。

──オクタゴンの正義は勝つこと。だから、どれだけ性格が悪くて、利己的で、嘘つきであったりしても、勝つことが正義。でも、この世の中に生きてMMAに関わっていると──人様の模範となるような選手に勝って欲しいなと思います。

「もう、本当に僕に関わってくれる全ての人に感謝しています。たくさんの人が動いてくれて、松根さんとまりこさんも2週間も米国滞在を延ばしてくれた。岡田(遼)は一旦帰国するのですが、またファイトウィークにベガスまで来てくれます」

──岡田さんは『マイレッジが貯まる』と一人悦に入って笑っているはずです(笑)。

「アハハハ。でも、本当にこの試合が成立することに感謝しています」

──その感謝の気持ちを込めつつ、日本で応援しているファンの皆さんに一言お願いします。

「試合がなくなって、色々なことがあって2週間後に違う相手とラスベガスで戦うことになりました。大きな舞台ですし、ここで勝てば絶対にランキング戦ができることになるはずです。勝った場合ですけど、ランカーと戦う時にはこの試合をしたことが絶対に生きると僕は信じています。なので、ラスベガス、Tモバイル・アリーナで思いっきり暴れて来たいと思いますっ!!」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

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