【Gladiator022】大接戦——RNCを極めかけたダギースレンがチハヤフルにスプリット判定勝ち
【写真】モンゴル幻想は崩れず。ダギースレンの底力も見せつけた(C)MMAPLANET
<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
サウスポーのチハヤフルが前に出た。右の蹴りを見せてからサークリングするチハヤフル。ダギースレンが距離を詰めてくるが、チハヤフルはケージを背負わない。ダギースレンの右ストレートに対し、チハヤフルが左ミドルを返した。するとダギースレンが右スーパーマンパンチで下がらせ、さらに右ボディストレートを突き刺した。
右中心に攻めるダギースレンに対し、チハヤフルはテイクダウンのフェイントを織り交ぜる。しかしダギースレンの左フック、さらに右がヒット。チハヤフルは距離をつくって左ハイを見せる。ダギースレンの右をヘッドスリップでかわすチハヤフルだが、空いたボディにダギースレンの右が入る。ラウンド残り半分のところでダギースレンが右で突っ込んできた。カウンターで組みついたチハヤフルが、ボディロックからケージに押し込む。しかしダギースレンが左のオーバーフックからチハヤフルに背中を着かせた。
両手でチハヤフルの首を抱えるダギースレン、チハヤフルはフルガードからブリッジで崩しにいく。ダギースレンはケージまで運び、そのままパウンドを落としながらトップをキープ。チハヤフルはケージキックから腕十字を狙うも、ダギースレンが立ち上がった。
2R、距離をつくるチハヤフルに対し、ダギースレンが前に出る。チハヤフルが左ミドルからボディロックで組みつき、ダギースレンからテイクダウンを奪った。すぐにマウントへ移行したチハヤフルに対し、ダギースレンは下から暴れるも、チハヤフルが左手を枕にして抑え込む。ケージ際まで下がったダギースレンをパンチで削るチハヤフル。下から抱え込むダギースレンの顔を、左手で引きはがす。ダギースレンがハーフガードに戻し、首を抱えてリバーサルする。
しかし、この動きに合わせてチハヤフルがバックへ。ダギースレンはチハヤフルの右手を抱える。クラッチを切ったチハヤフルがバックマウントを奪い、ネルソンからコントロールしている。うつ伏せになってパンチで削られるダギースレンは立ち上がろうと試みる。それを潰すチハヤフルだったが、ダギースレンが抱え込みながらリバーサルに成功した。
下になったチハヤフルは、ケージ際でダギースレンの右腕を狙う。腕十字を極められずも、下から右ヒジをダギースレンの頭部に突き刺す。残り10秒で再び腕十字を仕掛けたチハヤフルに対し、ダギースレンもパウンドを落とすが、チハヤフルも打ち返した。
最終回、チハヤフルが左ミドルで距離をつくる。プレスをかけるチハヤフルに、ダギースレンが右のカウンターを何度も合わせていく。チハヤフルは左スイングからシングルレッグで組みつくも、倒すことはできず。スタンドではダギースレンが右を見せるが、チハヤフルも相手にケージを背負わせて組みついていく。ダギースレンの左右フックがチハヤフルの顔面を狙う。チハヤフルはヘッドスリップやダッキングなど、ディフェンス力も見せつける。パンチを振りながら前に出て来るダギースレンに対し、チハヤフルが組みついてグラウンドに持ち込んだが、ケージ際でダギースレンがバックマウントからRNCへ。
苦悶の表情を浮かべたチハヤフルだが、RNCを凌ぐと反転してマウントを奪う。ケージキックを狙うダギースレンにパウンドの連打を浴びせ、うつ伏せになったダギースレンに対してパウンドからRNCを狙う。削りながら何度もRNCを仕掛けるチハヤフル。反転したダギースレンがスクランブルに持ち込む。
一度は返したチハヤフルだが、最後はダギースレンがトップを奪い、動くチハヤフルにRNCを仕掛けたところで試合終了のゴングが鳴った。
裁定はスプリットでダギースレンの勝利。チハヤフルはモンゴル幻想を崩すことはできなかったが、チハヤフルの今後に期待が掛かる好勝負だった。