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【UFC ESPN46】ヒヤリ。左ハイを被弾したエリオットが、TD後に下に居続けたアルタミラノから判定勝ち

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)

開始直後に距離を詰めて左ヒザ、左ハイを見せたアルタミラノだが、エリオットがシングルレッグでテイクダウンを奪う。ニーシールドのアルタミラノに鉄槌を落とし、ハーフで抑えたエリオットは再びスネを当ててきたアルタミラノから離れてスタンドに戻る。直後にローキックをキャッチしてテイクダウンしたエリオットはここも鉄槌を連打する。下から煽り、バランスをとろうとしたエリオットにエルボーを入れたアルタミラノが果敢に仕掛ける。

エリオットはガードの中にステイし、鉄槌。ヒザ立ちになると、エルボーを打っていく。さらに鉄槌を続けたエリオットは、アルタミラノのハイガードを防ぎ、立ち上がってここもエルボーを入れる。腕十字を防がれたアルタミラノ。下の時間が長すぎるがクローズドに取り、スクランブルに持ち込む気配はないままエリオットがパンチを入れて時間となった。

2R、右フックを当てたアルタミラノだが、直後にテイクダウンを奪われアップキックへ。蹴り足を捌いたエリオットが左足を越しつつ、ヒジを押し付ける。アルタミラノは右足を戻したが、ケージに押し込まれ窮屈な状態だ。立ち上がったアルタミラノが左ハイを決め、効かされたエリオットは組みながら下になる。スクランブルの機会を伺うエリオットを潰して、トップをキープしたアルタミラノがヒジを打っていく。シングルレッグから立ち上がったエリオットは、アルタミラノのシングルレッグにギロチンセットしつつスタンドに戻り距離を取り直す。

左ロングを当てたエリオットは、左のパンチに頭を下げたアルタミラノのバックに回りテイクダウンを決める。エリオットはアルタミラノの右足を制してサイドバック、フルガードに戻されてトップをキープする。枕で腰を上げ、ガードが開けたが足を抜かないエリオットは、右のパンチを落とし三角絞め狙いをセットさせずに潰してラウンド終了を迎えた。

最終回、右足を上げてケンケンで前に出たアルタミラノだが、足をつけると左フックを被弾する。アルタミラノは構えを変え、スピニングバックキックの直後に左ハイを狙う。顔面に蹴りを受けたようにも見えたエリオットは、そのままテイクダウンを決めてトップに。アルタミラノはガードを取ってパンチを見せ、上のエリオットも細かいパンチから鉄槌を連打する。足を効かせるアルタミラノだが、エリオットは担ぎつつ、逆側の足を抜きに掛かる。

重厚な寝技でリードするエリオットは、アルタミラノの立ち上がりにヒザを繰り出す。反則のタイミングにも見えたが、レフェリーは流す。立ち上がって離れたアルタミラノが、ハイキックを交えワンツーで流れを掴もうとする。ヒザをボディに入れ、スピニング系のフェイントを見せたエリオットは、アルタミラノのローにテイクダウンを合わせ、ギロチンをセットさせず上を取り切る。

ここもスクランブルがなかったアルタミラノは、最後の10秒にパンチを振るい続けたエリオットに0-3で敗れた。「胃に問題があったから、腹を守ってガードを下げて戦った」と勝者は「ここが僕の居場所。世界中でここが一番居心地が良いホームなんだ」と話した。


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