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【Gladiator021】グラップラー同士のFSGは、TD勝負を制した世羅がオーシマイキーにポイント勝ち

【写真】現代グラップリングで必要な立ちレスの展開が大いに見られた(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング78.5キロ契約/5分2R>
世羅智茂(日本)
Def.8-4
大嶋聡承(日本)

手四つから世羅が頭をつけていく。それを押し返す大嶋、世羅も押して離れる。掴んで来る世羅の手を払う大嶋に対し、世羅がシングルレッグで入って大嶋に背中を着かせた。これで世羅が2Pを先制する。大嶋が距離を取って立ち上がろうと試みるも、すぐに世羅がトップをキープした。しかし世羅が離れたところで大嶋が立ち上がり、1Pを獲得する。

シングルレッグで組みついてきた大嶋をに対し、世羅がアームドラッグで切り返し逆にテイクダウンの2Pを追加する。ハーフガードの大嶋に対し、世羅がヒザで大嶋の左足を抑えている。組み手争いで様子をうかがう世羅、大嶋が足を利かせながら、世羅の動きに合わせて立ち上がり1Pを得る。残り10秒で、大嶋がダブルレッグで組みつき、バックを狙うもポイントを得るまでには至らなかった。

世羅が4-2で優勢に立って迎える最終回。世羅がここも手四つから頭をつける。大嶋は離れて体を横に振り始めた。世羅が飛び込むも、大嶋が離れた。ケージ中央で、手四つで組んだ両者は互いに崩しにかかるも、スタンドの展開が続く。世羅はテイクダウンの体勢に入るが、組みつくことはできない。

世羅が押し込んでいく。離れた大嶋の左足にシングルレッグで組みついた世羅が、テイクダウンで2Pを獲得する。離れた世羅に対して、大嶋が立ち上がり1Pが加える。この時点でポイントは世羅の6-3に。世羅にケージを背負わせた大嶋が、相手の右足にシングルレッグで入るも、アームドラッグからコブラの要領で世羅がトップを取り切り、8-3と突き放す。大嶋の足をヒザで潰し、足関節を狙わせない世羅。立ち上がると大嶋も合わせて立ち上がり1Pを献上する形になるが、ポイントで優位に立っている世羅は最後も大嶋のシングルレッグも切って試合を終えた。

ポイント8-4で世羅が勝利。ADCCを見据え、テイクダウン&スクランブルの強化を図っていることが如実に見られた世羅だけに、今後も参戦を望みたい。また16歳にして、世羅とやりあった大嶋はタイトな寝技を相手が仕掛けてこないなかで、その展開に持ち込めるインサイドワークを確立するためにもサブオンリーとポイント制ノーギで実戦経験を積んでほしい。


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