【Finish10】動いて勝負の石橋佳大に対して、詰め将棋の上久保周哉が変形ツイスターで一本勝ち
【写真】これMMAでも見ることができそうだが、腹とか殴られてしまうのだろうか。(C)MMAPLANET
<ライト級/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.1R4分30秒by モディファイド・ツイスター
石橋佳大(日本)
まずケージに石橋を押し込み、レベルチェンジからシングルレッグでテイクダウンを狙った上久保。自身もバランスを崩し、抑えるには至らなかった。
続くコンタクトで石橋がダブルレッグで飛び込み、両足を振り上げるように尻もちをつかせる。
スクランブルでバックに回った石橋は足をフックできず、前方に落とされる。ハーフの石橋をケージに押し込んだ上久保は、枕で圧を掛けていく。
ここから頭を押して立ち上がろうとした石橋だったが、両足を取られて手をマットについたところで、その手を払われて崩されバックコントロールを許す。上久保の詰将棋に対し、石橋は動いて打撃を図るが、その先を行く詰め方を上久保が続ける。
上久保は石橋が立ち上がるとワンフック、ケージと距離を確認して、フックしていない左足を振り上げると、ケージを蹴ると同時にフックした足を軸に捻りを加えてグラウンドに持ち込むために倒れ込む。と同時に、上久保は石橋の背中に回り切るだけでなく両足をフックする。
石橋が胸を合わせようとするが、上久保は四の字フックで右足を固定し、頭の後ろで腕を組んで引き寄せて変形ツイスターをセットする。
苦し気な声を漏らす石橋だったが、右足が自由になると腰が回り、上を取ることに成功する。上久保は焦ることなく、スクランブルから背中を取るやボディトライアグルル&アゴの上からRNCへ。
石橋も守りが固く、絞めを解いた上久保は一旦ネルソンに取り、ゲイブルグリップを解きに掛かる。手が離れると、四の字フックのまま腹ばいされ石橋は、フェイスロックを仕掛けられ背中を伸ばされる。
上を向かされた石橋、ここでも胸を合わせようとして同じようにツイスターの要領で捻られ、タップに追い込まれた。バックを取られ胸を合わせに行くのは常套手段であり、石橋も体に染みついた動きに違いない──が、その動きの先を行く上久保が圧巻な強さを見せた、
先週の吉岡崇人戦に続き、自分が何をやるべきかを、相手の動きに合わせて実行し2週連続のグラップリング戦勝利の上久保──マイクで「MMAが戦いたいです」と話した。