【ONE FN07】アジアもコレ。目まぐるしいスクランブル戦でダニー・キンガドがエコ・ロニ・サプトラ下す
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
Def.3-0
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
左サイドキックを見せたキンガドは、サプトラのハイキック後にテイクダウンを狙うが潰される。それでスクランブルからボディロックでテイクダウンを決めたキンガドがバックへ。両足をフックして背中を伸ばす。四の字フックのキンガドが首を狙いつつ殴っていく。腰をずらそうとするサプトラは、胸を合わせて立ち上がる。足を振るってパウンドを落としたサプトラに対し、キンガドはニーシールド。その足にヒールを狙ったサプトラが、立ち上がって豪快に殴っていく。スクランブルで上を取ったキンガドが、サイドで抑えてサプトラのブリッジを潰すとマウントを奪取する。
反転して、スクランブルに持ち込んだサプトラが足を取り、キンガドの体がローブから外に出てブレイクが掛かる。左ボディフックを入れたキンガドは、アイポークがあったとアピールする間に、サプトラが殴りかかる。組みからボディロックテイクダウン狙いのキンガドに対し、サプトラが強烈なウィザーで耐えたところで時間となった。
2R、左を振ってダブルレッグを決めたサプトラ。背中を譲ったキンガドがキムラを仕掛ける。腹ばいにさせ、サイドバックのサプトラはシングルレッグに切り替えたキンガドの試みを遮断する。右腕を差してボディロックテイクダウン、ほとんどスラムでサプトラを叩きつけたキンガドだが、ブリッジでリバーサルを許す。
足首を取られながら立ち上がったキンガドが、左ボディフックから右カーフを入れる。さらに跳びヒザで距離を詰めて左フックのキンガドは、クリンチにもヒザを突き刺す。腹を効かされたサプトラは、さらにボディからミドルと攻められる。キンガドは圧を高め、右ミドルを蹴り、フックを打ち込む。と、スピニングバックエルボーを決めたキンガドは、腰が落ちて離れたサプトラにワンツーを決め、ボディからフックに続ける。
サプトラは懸命に耐える時間帯で左右のフックで前に出ると、ボディロックにとってコーナーに押し込む。サプトラのヒザが急所に入り、試合は中断。サプトラは左目の不調を訴える。再開後、キンガドが右ミドルを蹴り込みラウンド終了を迎えた。
最終回、キンガドが右カーフ、サプトラが右フックから組みつく。左腕を差したキンガドだが、シングルでテイクダウンされバックを譲る。シングルレッグでレッスルアップのキンガドを投げたサプトラが、続くシングルにがぶりからギロチンへ。これは極め切れず、テイクダウンを許したサプトラはハーフで抑えられる。
Zハーフを潰され、潜りも防がれたサプトラのスクランブルでキンガドはバックに回る。前方に落とされそうになり腕十字も足を抜かれたキンガドが、逆にZハーフを強いられる。下の右足を殺せないサプトラは案の定シングル&レッスルアップを許し、バックを取られてしまう。両足をフックしたキンガドは背中を伸ばしつつRNCへ。耐えるサプトラは、胸を合わせて上を取ると、前転するようにジャンプ──着地と同時に足関節狙いも、キンガドが許さず上から殴って試合を終えた。
結果は3-0でキンガド。フィリピンとインドネシアの選手が、このスクランブル戦。いよいよアジアも脅威でしかなくなってきた。