【Pancrase330】ベテラン同士のタフファイト、TD狙いの長岡に村山がRNCを極めかけて判定勝利
【写真】1980年3月生まれ――同い年のタフファイトは村山に凱歌が挙がった(C)MMAPLANET
<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
長岡弘樹(日本)
サウスポーの長岡が距離を詰める。左ジャブで村変え打つ村山。左右ショートを繰り出す村山に長岡が組みつくも、村山が大外刈りを狙う。耐えた長岡が村山をケージに押し込むも、村山が右腕を差し上げて体勢を入れ替える。互いに体勢を入れ替えあう中、村山が四つで組んだ。相手の揺さぶり、バックコントロールから相手の足を引いてグラウンドを狙う村山。長岡は正対したが、またも四つで組まれてしまう。
相手を左右に振ってからバックコントロールに持ちこむ村山。しかし倒せないとみるや離れた。ケージ中央から長岡が飛び込み、シングルレッグで組む。長岡は巻き込み返しを見せるも、トップを奪えず。しかしスクランブルからボディロックで組みつき、村山に尻もちを着かせた。立ち上がる村山に対し、アンクルピックで再び尻もちを着かせる長岡。そのままダブルレッグで村山をケージに押し込み続け、初回を終えた。ジャッジ3者とも初回は村山に10-9をつけている。
2R、長岡が左フックを振るうが、村山が右ストレートを打ち下ろし、さらにヒザを突き上げた。組みつく長岡、しかし村山が左腕を差し上げてケージに押し込む。離れた長岡が、ケージ中央から左ストレートを見せつつダブルレッグで飛び込む。村山に尻もちを着かせた長岡。村山が長岡の手を抑えながら立ち上がる。長岡もシングルレッグとダブルレッグを切り替えながら、村山をケージに押し込み続ける。
立ち上がった村山のバックに回った長岡は、そのまま右腕を差し入れて相手をケージに押し込み続ける。村山は左足を差し込んだが、それを振り払う長岡がダブルレッグからシングルレッグへ。村山は右腕を差し込んでディフェンス、コツコツとパンチとヒジを当てて、さらにバックを狙う。しかし長岡は正対してケージに押し込み続けている。残り1分でシングルレッグからグラウンドに持ち込む長岡だったが、村山がスプロールしながらバックを狙う。
それでも長岡は正対してケージに押し込んでいった。大外刈りを狙った村山は、さらにヒザを撃ち込んで2Rを終えた。ジャッジは3者とも長岡に10-9につけた。
勝負の最終回、頭を下げてフックを放つ長岡に、村山が左右ストレートを打ち下ろす。打撃戦から組みついた長岡が村山をケージに押し込むも、村山が左腕を差し上げて体勢を入れ替えた。相手をケージから離れさせない村山は、左右に振ってからバックへ。しかし長岡が離れた。右を撃ち込んで、そのまま長岡をケージに押し込む村山。長岡は巻き込んでいくも村山が耐える。
しかしスクランブルからシングルレッグで組んだ長岡が、ダブルレッグとシングルレッグを切り替えながら村山をケージに押し込み続ける。立ち上がる村山は、左腕を差し上げて長岡を押し込み、右ヒザを突き刺す。ボディロックで組んだ村山は、長岡を揺さぶりバックへ。ダブルレッグに切り替えた村山が、長岡に尻もちを着かせた。スクランブルに持ち込む長岡。ダブルレッグで村山をケージまで押し込むが、村山もスプロールしてバックマウントを奪取する。
すかさずRNCを狙う村山、右腕を巻き付けるも極められず。左腕に切り替えたが、長岡が耐えきって試合終了のホーンを聞いた。
裁定はジャッジ3者とも29-28で村山の勝利に。村山が1980年3月生まれの同い年ベテラン対決を制した。