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【Pancrase342】これぞタフファイト。耐える長岡に左とヒジを当て続けた佐藤が初の判定勝ち

【写真】これぞ長岡ファイト。そして佐藤も疲労を乗り越えた(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
長岡弘樹(日本)

共にサウスポー。サークリングしながら右を突く佐藤は、長岡が距離を詰めて来ると左を振るう。下から、さらに上から左を伸ばし、さらに右ジャブを突いていく。長岡もワンツーからから距離を詰めるも、組みつこうとした長岡に左ストレートから乱打を浴びせた。長岡も顔面に左を受けながら組み付き、ケージに押し込んだ。両脇を差し上げて押し返す佐藤。

長岡はダーティボクシングに持ち込むが、佐藤が体勢を入れ替えた。左腕で長岡の頭をなぎ倒してから、佐藤が離れる。佐藤がケージ中央で左ストレートを幾度も叩き込むが、長岡は倒れない。ならばと佐藤の右フックが長岡の顔面を捉える。頭を振って近づく長岡に右ジャブを叩きこむ佐藤は、右ヒジから左を突き刺した。しかし長岡は前に出続ける。ケージ中央で組んだ両者、佐藤が離れながらヒジとストレートを繰り出すも倒せず、初の2Rに突入する。

初回はジャッジ3者が佐藤の10-9とした。

2R、長岡が右ジャブで佐藤の顔面を跳ね上げる。佐藤が左右のパンチから突進すると、和田良覚レフェリーが巻き込まれかけた。ケージ際で体勢を入れ替えた長岡がシングルレッグで組むも、佐藤が手首を抑える。すると長岡はバックに回り、さらに左足をすくって背中を着かせた。バックを奪った。立ち上がって正対した佐藤を、長岡がケージに押し込む。シングルレッグからバックに回った長岡の左腕を取った佐藤が、キムラでリバーサルしてバックマウントへ。

長岡はスクランブルからダブルレッグで組むと、再び佐藤は長岡の左腕をキムラで抱える。長岡はシングルレッグから、しっかりと佐藤に背中を着かせた。ハーフガードの佐藤を、長岡がパウンドで削りラウンドを終える。

2Rはジャッジ3者が長岡の10-9とつけた。

最終回、長岡のテイクダウンを切った佐藤が左跳びヒザで飛び込む。それをキャッチした長岡が佐藤をケージに押し込んでいった。右腕で長岡のアゴを上げ、左ヒジを叩き込む佐藤。この一撃で長岡は一瞬下がるも、すぐに組みついた。ケージ中央で押し合う両者、佐藤は長岡の左手首を掴み、左ヒジを叩き込む。

さらに左ストレート、右アッパーで顔面を跳ね上げるも、長岡は組みついていく。首相撲からヒザを突き上げた長岡は、さらに右フックを放つ。長岡の投げを耐えた佐藤は、長岡の右ジャブに右アッパーを合わせた。ワンツーから長岡をケージに押し込み、左を入れる。体勢を入れ替えた長岡はダブルレッグへ。

佐藤が長岡の右腕を抑えると、長岡は右腕を差し上げてバックを狙うも、佐藤がそれを許さず。ケージから離れた両者は、ケージ中央で打ち合い、組みあいを展開──最後は佐藤が左を顔面に叩き込んだ。

1Rと3Rを佐藤が取ったか。判定勝利を収めた佐藤は、体力を全て使い切ったようにケージ中央に倒れた。誰もがそれを理解できるほどのタフファイトだった。マイクを持った佐藤は「シンドイです。勝てて良かったです」と語ってケージを後にした。


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