【Shooto2022#07】清水戦=山内渉&新井戦=齋藤奨司─02─「山内が不利とか全然ない。絶対に勝つ」
【写真】必死さ、気持ちが出るファイト。チームで戦うという点でも魅力がある。そして両階級の活性化という部分でも、この2人は要注目だ(C)MMAPLANET
今日27日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される『Shooto2022#07』で清水清隆、新井拓巳と対戦する山内渉&齋藤奨司対談後編。
修斗フライ級とバンタム級の注目株、FightFarmの同期ながら先輩・後輩的な関係で切磋琢磨してきた両者だが、今回は山内が実績のあるベテランファイターの引退試合の相手を務め、齋藤は新人王トーナメントの準決勝に挑む。イベントのなかでポジションが違う戦いに臨むが、負けられないのはどの試合も同じだ。引き続き齋藤と山内に2人が同じ大会で戦うことの長所を尋ねると、両者の信頼関係が明確に伝わってきた。
<山内渉&齋藤奨司対談Part.01はコチラから>
──実際、山内選手はランカー対決が続いているわけですし、その辺りに思うところはないですか。
齋藤 仲間なんで、良い刺激を貰っています。山内は良い勝ち方をしてランカーを食っているし、今回のマッチメイクも妥当です。山内が不利とか全然ないです。絶対に勝つと思っているし、だから俺も勝って山内に繋げたいです。ほぼ毎日一緒に練習していますし。
──一緒に練習をしているからこそ、自分が強くなれると思える点はどこでしょうか。
齋藤 面と向かって言うのは、恥ずかしいです(笑)。あっ、田村さんです。
──おお、ご無沙汰しています。「山内選手、軽視していてゴメンナサイ」って話を最初にさせていただきました。
田村彰敏 アハハハハ。ほんと、2人でやりあって頑張っていますよ。山内は本番に強いんですよ。
──と田村さんからの言葉もあった山内選手、齋藤選手と練習することの良さってどこでしょうか。
山内 全部です。特に打撃……僕の打撃の基礎は空手で、顔への免疫がなかったので。そこから奨司さんにボクシングを教えてもらって。MMAにおける組技も、奨司さんは寝技になった時の対処方法とか僕とは全然違うので、そういう面でも自分が何をすべきかを練習しながら学ばせてもらっています。
齋藤 山内とはMMAを始めた時期がほとんど同じで、アマ修斗も殆ど一緒に出てきました。2人で切磋琢磨することでレベルが上がっています。山内がレベルアップして、僕がやられる部分とかあり、そうやって練習の中でお互いに欠点を埋めていけます。年は違いますけど、ライバルみたいな形でお互いに刺激を受けながらやっていけるので、凄く良い関係です。
──先ほど、齋藤選手が清水選手との引退試合の相手に抜擢された山内選手が勝つと断言してくれました。
山内 一つの試合です。引退試合とか考えずに、いつも通りに倒しに行くだけです。選んでくれたことは嬉しいですけど、あまり深く考えずに普通に倒してステップアップにつなげたいです。
──そう思わないと引退試合の相手って、務められないですよね。対戦相手の格闘家人生をぶつけられるような感じですし。
山内 ホント、そういうことも考えずに判定とかでなく、完全決着でいきたいです。清水さんはこれまで負けた試合は全部判定っぽいので、最後に僕がきっちり決着をつけて安心して……。
齋藤 安心して? 安心して引退してくださいって? アハハハハ。
山内 あっ、安心してじゃないですね(苦笑)。最後の試合で、僕が完全決着できればと。
──引導を渡すということですね。過去の対戦相手と比較して一番の実績のある選手との試合を終えてからのことはどのように考えていますか。
山内 勝って修斗のタイトルに近づきたいです。
──フライ級は世界王者がUFCに参戦中で、環太平洋王座がありません。そして宇田悠斗選手はDEEPに参戦中です。
山内 そうですね……平良選手や宇田選手が戻ってくるのか分からないですけど、僕が勝って膠着状態の修斗フライ級を動きのあるモノにしたいです。
──齋藤選手が対する新井選手は、DREAMERSの最終選考試合で中村倫也選手の相手でした。
山内 それよりもジムの先輩の(齋藤)翼さんが試合をしているので(※2021年1月。齋藤が2-0の判定勝ち)、そっちの方を意識していました。どっちかと言うと。でも、別にこの試合に想いがあるかかといえば正直ないです。新人王Tの準決勝でチームの皆とやることをやってきたので、やるべきことをやって勝って駒を進めたい感じです。
──3月と7月に続き、同時出場になります。同時出場と別々に出る時、調整段階も含めてどちらが良いと感じていますか。
山内 僕は断然、一緒の方が良いです。1人で戦うよりも。
齋藤 僕も同じ方が良いです。減量で苦しむ期間も同じだとか(笑)。試合に向けて練習、体調管理、モチベーションの上がり方も1人の時とは違ってきます。チームとして、その大会に向けて動いてくれますし、全員が一つになって練習もできています。
──アッチの方が、調子が良いなという風に気になることはないですか。
山内 僕はないです。
齋藤 僕もないです。あんま、そういうのないよな? 2人の間で「勝ってやる」とか。
山内 ないです。
──では先陣を切る齋藤選手、どのような試合をしたいですか。
齋藤 もちろんフィニッシュして、山内に繋げたいです。
山内 僕も完全決着で終わらせるように頑張ります。
■視聴方法(予定)
11月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
■Shooto2022#07計量結果
<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.75キロ→56.7キロ
山内渉:56.6キロ
<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 石井逸人:61.1キロ
[挑戦者] 藤井伸樹:61.0キロ
<フライ級/5分3R>
新井丈:56.6キロ
大竹陽:56.7キロ
<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
須藤拓真:61.4キロ→61.2キロ
<フライ級/5分3R>
内藤頌貴:56.7キロ
高岡宏気:56.4キロ
<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
澤田千優:47.4キロ
小生由紀:47.3キロ
<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来:47.4キロ
久遠:47.6キロ
<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
キム・ソユル:55.7キロ
<2022年度新人王決定T準決勝バンタム級/5分2R>
齋藤奨司:61.1キロ
新井拓巳:61.0キロ
<2022年度新人王決定T準決勝フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.8キロ→56.7キロ
打威致:56.6キロ