【UFN211】トレヴィン・ジョーンズ、何もできず。バルセロスが打・倒・パウンドで圧勝
【写真】力の差は明白で、ジョーンズは攻めることがほとんどなかった(C)Zuffa/UFC
<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
Def.3-0:30-25.30-27.30-27
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
サウスポーのジョーンズに対し、バルセロスが右ハイを蹴り前に出て右を打っていく。ジョーンズは左ローを蹴るが、基本的に待ちの態勢か。バルセロスは右ハイを再び見せ、組んでケージへ。クリンチからすぐに離れたバルセロスが右ミドルを決める。ジョーンズはここも左ローを蹴るが、三日月を逆に蹴られそうになる。残り半分でバルセロスが右オーバーハンドをヒットさせ、右ハイにつなげる。ジョーンズの左オーバーハンドは届かず、バルセロスがシングルから軸足を払ってテイクダウンを奪う。
ハーフガードからレッスルアップができず、背中をつけさせられたジョーンズは右腕を差していく。立てなかったジョーンズは、マウントを取られると必死にしがみつくなかエルボーを落とされラウンドを落とした。
2R、ダメージを最小限に抑えたジョーンズは、とにかく自らの攻撃が必要だ。前蹴り、右ジャブ、左ストレートと初回より手数を増やしたジョーンズだが、右ストレートを打たれる。さらにワンツーから跳びヒザを狙われ、直後にバックを許す。すぐに胸を合わせて離れたジョーンズだが、右ミドルを蹴られるなど受けの展開が続く。バルセロスは右オーバーハンドでダウンを奪うが、ジョーンズにZハーフガードから手首を掴まれパンチを想うように落とせない。それでも左エルボーを連打したバルセロスが起き上ってパウンドを落としつつガードを越える。
スクランブルからシングル狙いのジョーンズはバックに回れ、ワンフックを許す。右腕を殺され引き込んだジョーンズはエルボーから鉄槌を連打され右側頭部をカット。クローズドに戻すが、そのままパウンドを継続的に被弾し、エルボーからパンチを纏められ時間に救われた。
最終回、ジョーンズは踏み込んだパンチを振るうが、左をカウンターで受ける。それでも左ミドルを入れたジョーンズだが、バルセロスの圧に下がったところで殴られる。さらに左に左を合わされ、追撃に足が泳ぐ。バルセロスはヒザ蹴り、スピニングバックフィストで追い込むと、一旦間合いを取る。ジョーンズは左を空振りし、右を被弾。さらに右ボディストレートで腹を抉られる。
一か八かの乱打戦しかチャンスがないジョーンズは、フックを打ったところでヒザを急所に打たれインターバルを要求する。リスタート後、右を見せてダブルレッグを決めたバルセロスが、ダイレクトでマウント奪う。思うがままの試合展開に持ち込むバルセロスが、エルボーを振り落とす。あとはフィニッシュだけという一方的ななかで、サイドからエルボーを連続で打ち、ダースを狙うバルセロスだが、ジョーンズはハーフから身を起こして時間切れまで耐えきった。
当然、ジャッジの裁定はフルマークでバルセロスに。「思った通りの試合で、UFCに戻って来ることができた」と勝者は試合を振り返った。