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【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達─04 ─内田タケル「片道1時間半、1日に2往復」

【写真】9月のパラ千葉フライ級勢4連戦。ここまで2勝1敗、ランキング最上位の相手に内田は勝ち越しとなる勝ち星を手にできるか (C)MMAPLANET

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で内田タケルが関口祐冬と対戦する。

6月にRoad to UFCで国際戦&海外マッチを経験した内田が10代最後の試合に挑む。鶴屋浩門下のフライ級の精鋭集中インタビュー、4人目は中学3年の時から片道90分かけてパラエストラ柏に通う内田タケルに話を訊いた。


──半年ぶりの修斗公式戦で関口祐冬選手と対戦する内田選手です。

「宜しくお願いします」

──6月にRoad to UFCのワンマッチに出場し、ショーン・エチェルに一本勝ち

あの舞台を経験して、再び修斗に戻る。その心境を教えてください。

「Road to UFCは僕の場合はワンマッチで、トーナメント戦でなかったので、試合のオファーがあればまた修斗で戦いたいと思っていました。なので、戻ることができて嬉しいです。Road to UFCからは10月大会の話もなかったですし」

──イリディアムのジェイソン・ハウス氏に、アブダビ大会にぶっこんでもらうことはできなかったですか。

「実は10月大会もあるかもしれないから、修斗に出ることはあまり勧められないということでした(苦笑)。でも勝てば良いので。そういう気持ちでいます」

──ところで内田選手は9月の終わりで20歳、まだ19歳です。今回はMMAPLANET初インタビューということもあり、ここまでのキャリアについても質問させてください。

「ハイ」

──MMAを始めたのは、いつからですか。

「中学3年生、14歳の時です。その時からパラエストラ柏で練習するようになりました」

──その時からということは、それ以前は違うジムで練習していたことがあるということですか。

「ハイ。最初は中学1年生の時に地元の埼玉の草加にある野武士という道場でブラジリアン柔術を始めました。もともとUFCを視ることが好きで、近くに道場があったので取りあえず体験で参加させてもらいました。そうしたら面白くて、入会した形です」

──最初がUFCだったのですね。

「まだ11歳とか12歳の時にUFC JAPANの特番か何かを見て、凄く格好良いと思いました。ロイ・ネルソンとマーク・ハントが戦った時のUFC JAPAN(UFN52)でした。日本人選手も堀口選手、五味選手、金原選手や田中選手、菊野選手、秋山選手、ストラッサー起一選手とかたくさん出ていて。それまでUFCもMMAも見たことはなかったのですが、やりたくなり、近くにあった柔術道場から格闘技を始めた形です」

──中学3年生でパラエストラ柏に練習場所を変えたのは?

「地元の道場は、練習相手が大人しかいませんでした。大人と練習をしていても、手加減されるので。あの頃は試合になって初めて、お互いが一生懸命にやるという状況になるという感じでした。なので、同じぐらいの年齢の選手と練習したくて出稽古でこっちに来て。凄く良かったので、入会することにしました」

──同い年ぐらいの選手となると……。

「怜ですね。他にもいましたけど、怜にメチャクチャやられました。ヤバかったです(苦笑)」

──草加と柏、距離的には30キロもないと思いますが、電車だとグルリと半円を描く感じで回り遠回りしないといけないですよね。

「家からジムだと、大体1時間半ぐらいですね」

──えっ、それを毎日通っているんですか。

「ハイ。昼の練習して、一度戻って夜に来る。1日二往復しています」

──!! 1日に6時間近い時間をかけているということですか。

「こっちに引っ越したいとは思っています。でもなかなか……生活するのに。バイトとかしないといけないですし、実家から通った方が練習時間を確保できるので」

──脛齧りじゃないですか(笑)。ご両親はMAMをやっていることをどのように?

「『あぁ、イイよぉ』と言う感じです(苦笑)」

──なるほど(笑)。では、これからのキャリアアップをどのように考えていますか。

「自分は次の試合に勝って、ランキングを上げる。修斗でチャンピオンになり、防衛をしてUFCに行きたいです」

──修斗のベルトは巻きたい?

「ハイ。前回のRoad to UFCに出るまで、MMAの試合はキッズから修斗しか出てこなかったです。それに修斗の歴代のチャンピオンは凄く格好良いと思うので」

──ランキング8位の内田選手ですが、実質世界チャンピオンの平良選手はUFCと契約していて、防衛戦を行うことは無理です。そのなかでどのような選手が、ライバルになってくるのでしょうか。

「1位が次に戦う関口選手で、2位が宇田選手ですけど……暫らくはDEEPになるでしょうね」

──では1位の関口選手との試合、勝てばその上がいなくなるということですか。そして平良選手も修斗では試合はしないでしょうし。

鶴屋浩 だから平良のベルトは返上すべきでしょう。ウチは黒澤(亮平※当時は飛鳥拳)がケガで防衛期限内に戦えないから返上してしますからね。こないだストロー級で箕輪ヒロバがそうしたように平良も防衛期限内に試合ができないのであれば返上ですよ。そこは修斗側にも伝えています。

──鶴屋さん、正論かつガチトークありがとうございます。

<この項、続く

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