【ONE FN03】遂に東南アジア・サーキット復活。10月KL大会で、リネケル×アンドラジのバンタム級世界戦
【写真】この一番は、申し訳ないけどミドル級世界戦の何倍も楽しみ!! (C)ONE
7日(水・現地時間)、ONE Championshipが10月22日(土・同)にマレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナでONE Fight Night03(オフィシャル発表ではONE on Prime Video03)を開催すると発表している。
ONEがマレーシアでイベントを開くのはコロナ前の2019年11月22日以来、実に2年11カ月振りとなる。またコロナ期間に中国のHERO SERIESとタイでタイ勢&国内在住外国人ファイターでイベントを行ったことを除くと、ONEにとってシンガポール以外での大会は2020年2月のインドネシア大会以来となる。
そんなコロナ共生時代、ポスト・コロナのONEの船出となる同大会は開始時間が米国東部標準時10月21日8時と表記されており、現地では22日(土・同)の午前9時となる。
このためにKL大会は前夜=21日(金・同)にナンバーシリーズ=ONE162の開催が見込まれているが、ここは正式発表を待ちたい。何より通常シリーズ以前に、ONE FNのカードが発表されるのはそれだけ米国市場の重要性が高いから。
そしてアナウンスされたカードはMMA世界戦2試合、ONE世界ミドル級選手権試合=王者ライニア・デリダー×挑戦者シャミル・アブデュラエフ、そしてONE世界バンタム級選手権試合=王者ジョン・リネケル×挑戦者ファブリシオ・アンドラジだ。
キャリア16連勝、ミドル級&ライトヘビー級世界王者のデリダーにチャレンジするアブデュラエフは、異例のONE初参戦でタイトル挑戦となる。
日本のファンにとって楽しみなのは、すばりバンタム級タイトル戦の方だろう。王者リネケルは今年の3月にビビアーノ・フェルナンデスを倒し、UFCから転じて4戦目でサークルケージの頂点になった。
一方、アンドラジはコロナ禍のタイ大会でONE出場権を得て以来、NZのマーク・アベラルド、日本の佐藤将光、中国のリー・カイウェン、フィリピンのジェレミー・パカティウ、韓国のクォン・ウォンイルとアジア太平洋勢を総なめ、佐藤以外は全てフィニッシュ勝利を挙げている。
MMAにアジャストされてムエタイ、首相撲をポジショニングにも昇華させたアンドラジだが、ここ3試合は組みの展開はなくパンチ、ヒザ蹴り、ミドルキックで初回KOを飾っており、まさにアンタッチャブルな存在となっている。
そのアンドラジが、同朋リネケルに挑戦。リネケルの拳の圧を、アンドラジがスピードと多彩な打撃で如何に攻略していくのか。KO必至の世界戦だ。