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【UFC278】ウスマン陥落。判定負け直前エドワーズが左ハイで大逆転KO勝ちを収め、新世界王者に

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
Def.5R4分04秒 by KO
カマル・ウスマン(ナイジェリア)

サウスポーのエドワーズが上下にフェイントをかけてから左の前蹴り。ウスマンは蹴り足をキャッチして、相手のバランスを崩させる。プレッシャーをかけてエドワーズにケージを背負わせるウスマン。エドワーズは左のインローから、オーソドックスへのスイッチも見せる。ウスマンは右ローから左ジャブ、そしてダブルレッグへ。ボディロックからテイクダウンを狙うも、ここはエドワーズが踏ん張った。

左腕を差し上げて足を払いにいったエドワーズだったが、それを振り払ったウスマンがトップを奪い、鉄槌とエルボーを落とす。スイープを狙うエドワーズ。それを防いだウスマンがスクランブルから、立ち上がったエドワーズのバックも回る。ウスマンの左腕を抑えるエドワーズ。ケージ際で正対し、右のオーバーフックから左腕を差し上げ、小外刈りでグラウンドに持ち込んだ。しかもマウントを奪っている。

半身になったウスマンのバックに回ったエドワーズは、四の字ロックから左腕を相手の首に回してRNCを狙う。相手のリストを取ってディフェンスするウスマン。エドワーズは四の字ロックを解かず、そのままバックからパンチを放っていくが、ウスマンも半身になって打ち返して初回を終えた。

2R、ウスマンが距離を詰める。エドワーズは左ミドル、そしてオーソドックスから右を伸ばす。左ジャブを突いて相手を下がらせるウスマン。ケージ際で組みつくも、エドワーズが差し返した。ウスマンは相手にケージを背負わせてパンチを上下に散らす。ボディブローを受けると、一瞬動きが止まるエドワーズ。スイッチを繰り返しながらケージ際まで下がったところで、エドワーズの伸ばした左手の指がウスマンの右目に入った。

アイポークによる試合中断。再開後、エドワーズはオーソドックスで構えて、左ジャブを伸ばす。さらに右サイドキックからサウスポーへ。ウスマンが距離を詰めたところで、オーソドックスから右テンカオを突き刺し、さらにサウスポーから左ストレートを当てる。ウスマンは左ジャブを突いて前進するも、エドワーズのスイッチしながらの打撃がヒット。ここでウスマンは組んでエドワーズをケージに押し込んだ。

ケージから離れたエドワーズがシングルレッグへ。これをスプロールしたウスマンがバックを狙うも、エドワーズが腰を上げてディフェンス。そのまま押し込んでいくと、ウスマンが離れた。ウスマンは相手にケージを背負わせて左ジャブ、右ヒジ、左右ボディフックから顔面へのパンチに繋げたあと、ダブルレッグですくい上げてテイクダウンを奪った。最後はウスマンはパンチとエルボーを落として、このラウンドを終えている。

3R、ここでも前に出るのはウスマンだ。しかしエドワーズもサウスポーから右ジャブを突いて、ウスマンを中に入れさせない。スイッチを繰り返すエドワーズに左ジャブを当てるウスマン、一瞬フェイントをかけてエドワーズの右足を取り、シングルレッグでテイクダウンを奪った。立ち上がるエドワーズのバックに回ったウスマンがヒザで削る。エドワーズはウスマンの左腕をキムラの形で取るも失敗。そのまま左腕を差し入れて離れた。

変わらず相手にケージを背負わせるウスマン。エドワーズはガードを固める。至近距離でパンチを連打しながらテイクダウンに繋げたウスマンは、すぐさま左足を差し入れてバックマウントを狙う。正対したエドワーズをケージに押し込み、固めていくウスマン。一瞬マウントを奪いかけるも失敗。しかしトップから相手の首を固めていく。エドワーズもスクランブルから立ち上がるが、すぐにウスマンがパンチでエドワーズにケージを背負わせた。

4R、距離を詰めて来るウスマンにエドワーズが左インロー。ウスマンは続く左ストレートをダッキングでかわす。ウスマンも左ジャブと右ローで距離を詰めるが、ここでエドワーズが飛び込み、バックを狙った。ケージ際でボディロックからバックに回ったエドワーズ。右足を差し入れるがウスマンは倒れない。ここで諦めて離したエドワーズに対し、すぐにウスマンが仕掛けてテイクダウンを奪う。

下から足を上げてくるエドワーズを抑え込み、パンチを上下に打ち分けるウスマン。ケージ際で左ヒジを叩き込みながら、立ち上がろうとする相手をバックコントロールする。エドワーズは相手のクラッチを解こうとするが、ウスマンが離れて再びダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。スクランブルを狙うエドワーズに対し、スイッチしてバックに回ったウスマン。ここでエドワーズにケージ掴みがあり、レフェリーから注意が入る。

試合は中断され、エドワーズがレフェリーから注意を受けて、ウスマンがバックに回った状態から再開。ウスマンは立ち上がるエドワーズをパンチでケージまで追い込んでいった。

最終回、ケージ中央でウスマンが左ジャブを突く。エドワーズはスイッチして左テンカオを突き刺すも、ウスマンを止めることはできない。プレッシャーをかけていたウスマンが、またも左右ボディからダブルレッグでエドワーズをすくい上げる。ここはグラウンドに持ち込まれずに堪えたエドワーズだったが、そのままケージに押し込まれてしまう。

完全に動きが落ちたエドワーズを、ウスマンが削りながら押し込み続ける。ここでレフェリーがブレイクをかけた。ケージ中央で再開後、エドワーズがインロー、左ミドル、オーソドックスからワンツーを放つも、サウスポーからの左ミドルがウスマンの下腹部を捉えた。

すぐに再開に応じたウスマン。互いにローを放ちながら様子をうかがう。完全に手数が減った--と思われた瞬間、エドワーズのサウスポーからの左ストレートに対し、右にスウェーしたウスマンの顔面にウスマンの左ハイがクリーンヒット。この一発でウスマンはマットに沈んだ。

ウスマンは世界ウェルター級王座6度目の防衛に失敗。エドワーズにとっては7年前のリベンジを果たすとともに、オクタゴン9年目の初戴冠となった。


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