【DEEP108】ポジショニング×サブミッションの大接戦を制したのは中村大介、ユータ&ロックは初黒星
【写真】相手が組んで来ると常に腕を取り続けた中村。ユータ&ロックも抑えきることはできなかった(C)MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ユータ&ロック(日本)
サウスポーのユータ&ロックに対し、距離を詰める中村が左ロー。パンチのフェイントをかけながら右ローを当てる。ユータ&ロックがケージ中央に押し戻し、組みつこうとしたところでアイポークが発生して一時中断される。再開後、中村はノーガードから右ローと右ハイ。サークリングするユータ&ロックを追う。ユータ&ロックが左ハイから組みつき、両ワキを差し上げて中村をケージに押し込んだ。
ダブルレッグに切り替えるも、これはクラッチできず。再びワキを差し上げたところで、中村が体勢を入れ替えるも、ユータ&ロックが尻もちを着かせたあと再びケージに押し込んだ。中村がバックを狙ったが、これを凌いだユータ&ロックがトップを奪う。立ち上がる中村をケージに押し込むユータ&ロック。ユータ&ロックの投げに対し、オーバーフックで耐えながら腕十字を狙った中村に対し、ユータ&ロックがトップを奪った。
そのままユータ&ロックが中村をケージ際に運んでいく。中村は下から三角絞めへ。上半身を起こして足をほどいたユータ&ロックは、パスガードする。しかし中村がケージに体をつけながらバックに回り、そのままトップを奪った。ユータ&ロックの左腕を狙う中村。ボディへのパンチで削りながらマウントに移行し、さらにブリッジしたユータ&ロックのバックを狙うも、ユータ&ロックがシングルレッグに切り替えて中村をケージに押し込んでいった。
2R、中村が左ローでけん制しながら、右ストレートを打ち込む。中村の左ローの打ち終わりに飛び込み、そのままケージまでドライブした。尻もちを着かされながらユータ&ロックの左腕を狙う中村。得意の形で腕を支点に相手を返しながら、左腕を伸ばして腕十字を狙った。これを凌いだユータ&ロックはボディロックで中村をケージに押し込んでいく。中村も今度は相手の右腕を抱えていくも、ユータ&ロックがバックに回った。
ユータ&ロックのバックコントロールに対し、サクラバロックから返してグラウンドへ。さらにマウントへ移行した中村。ブリッジするユータ&ロックのバックを狙ったが、ここはユータ&ロックが切り返してトップへ。相手を抑え込みながらパンチを落とすユータ&ロック。しかし中村もユータ&ロックの右腕を取って、大きなパンチを打たせない。
ユータ&ロックはバックを狙ったが、中村に右腕を取られたままだ。ここで体を起こして正対しようとする中村を、ユータ&ロックがケージに押し込みながらパンチを浴びせる。最後は中村を振り落としてラウンド終了のゴングを聞いた。
最終回、中村が左ローから距離を詰めていく。中村の右ストレートをかわして、組みつこうとするユータ&ロック。ここは組めなかったが、右ハイを放ったあとに足を滑らせた中村に対して距離を詰め、組みつきグラウンドに持ち込んだ。ユータ&ロックが相手の両足を畳んでケージに押し込む。中村は立ち上がって、クラッチを解きながらユータ&ロックの右腕を狙うも、ユータ&ロックが再びグラウンドに引きづりこむ。
中村はユータ&ロックの右腕を離さず、自分の体をユータ&ロックの頭の方向にずらして腕十字を狙った。ユータ&ロックはこれを凌いでボディロックで中村をケージに押し込む。離れた両者、打撃の攻防からユータ&ロックがダブルレッグで飛び込んだ。さらにシングルレッグに切り替えると、やはり中村はユータ&ロックの左腕を取って腕十字へ。ユータ&ロックはクラッチしながら相手の腕を引きはがし、トップを奪いハイクラッチから立ち上がる中村をケージに押し込んで試合を終えた。
テイクダウン&ポジショニングのユータ&ロックか、切り返してサブミッションを狙い続けた中村か--判定はジャッジ3者とも1ポイント差で中村を支持した。
ユータ&ロックにとっては、これがプロ初黒星に。
試合後、マイクを握った中村は「中村大介、42歳。これからが全盛期です」と締めくくった。