【UFC275】ジャン・ウェイリが右スピニングバックフィストでヨアナを返り討ち――ヨアナは引退宣言
【写真】ジャン・ウェイリは中立の場所でのベルト挑戦をアピールした(C)MMAPLANET
<女子ストロー級/5分3R>
ジャン・ウェイリ(中国)
Def.2R2分27秒 by KO
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
ヨアナが左を突きながら距離を測る。プレッシャーをかけるジャンが、ヨアナの左に合わせて右ローを当てた。さらにパンチで追いかけるジャン。ヨアナはパンチの打ち合いから右カーフキックにつなげる。さらに右カーフで相手に尻もちを着かせたヨアナに対し、立ち上がったジャンは強い右を打ち込む。
そしてジャンが組んでからテイクダウンを奪ったジャンが、亀になるヨアナにパンチの連打の浴びせた。立ち上がったヨアナをバックコントロールから再びグラウンドに持ち込んだジャンは、バックからパンチの連打。ハーフガードになったヨアナを抑え込んでパンチを落としていく。
立ち上がったヨアナが、組んできたジャンを押し倒すも、トップを奪ったのはジャンだ。ディープハーフから潜りにいったヨアナに対し、マウントを奪ったジャンがパンチと右ヒジを落としていく。ヨアナはハーフガードに戻す。ジャンは構わず右ヒジを連打。ヨアナはガードに戻し、スクランブルから立ち上がった。右を放つジャンに組みついたヨアナだが、すぐに離れる。ヨアナの右ストレートに対し、ジャンは右ロー。ジャンはヨアナの蹴り足を掴み、グラウンドに引きづりこんだが、ヨアナも立ち上がった。
2R、ケージ中央でローを打ち合う両者。右ストレートが交錯したあと、ジャンの右ローにヨアナが右ストレートを合わせる。左サイドキックで距離を保つジャン。ヨアナが前に出るとパンチを返し、会場のファンから大歓声を送られる。
ヨアナの左ジャブに右を合わせるなど、カウンターを狙うジャンに対し、ヨアナはサウスポーにスイッチした。組んだ両者、ジャンは右ヒジからヨアナをケージに押し込む。ジャンの投げを潰したヨアナはサウスポーから左ストレートを伸ばす。前に出るヨアナ。ここでジャンが左サイドキックから右スピニングバックフィスト。これがクリーンヒットし、ヨアナが前のめりに倒れて試合が終わった。
両者は2020年3月に世界女子ストロー級王座をかけて対戦し、当時ベルトを巻いていたジャンが激闘の末、判定で勝利している。ヨアナを返り討ちにしたジャンは、現王者カーラ・エスパルザへの挑戦をアピールした。
一方、敗れたヨアナはチームメイトやすべての関係者とファンに感謝を述べながら、引退宣言。グローブをマットに置き、オクタゴンを下りた。