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【UFC ESPN36】平良達郎、極め切れずもフルマークの判定勝ちでUFCデビュー!! 幼気パフォーマンスもgood !

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
カーロス・キャンデラリオ(米国)

コンテンダーシリースに出場すべきだが、2月に直接契約をした実況された平良。ジリジリと前に出るキャンデラリオが左の蹴りを見せて組んでいく。離れた平良が右カーフ、右ストレートを入れる。さらに前蹴りを蹴った平良は左ローに左を合わされそうになる。鋭い右ローをいれシングル、ボディロックに取った平良が左腕を差しあげてテイクダウンを狙う。ケージを使って耐えたキャンデラリオからは離れると、平良は左ハイを蹴っていく。

キャンデラリオのローシングルでケージに詰められ、アンクルピックを切った平良が離れてカーフを続ける。平良が右ストレートを入れ、右フック&左ハイのコンビを見せる。ボディストレートにカウンターを受けそうになりながら、シングル&ボディロックを仕掛けバックを伺う平良が、離れて右ボディを打ち込む。組みに拘らず、打撃で優勢の平良は左を一発受け、シングルレッグでテイクダウンを奪われ背中をつかされて起き上ろうとしたところで時間となった。

2R、「10分やりきろうぜ」という松根良太の声を受けた平良は、右ハイの応酬からワンツーで前に出てきたキャンデラリオのダブルレッグを切る。直後に右ストレートでダウンを奪った平良が、バックグラブへ。スタンドでの得意の形から、前方に崩して寝技に持ち込んだ平良はが殴ってRNCの機会を伺う、

キャンデラリオの背中を伸ばし、エルボーを落とした平良が左腕を喉下に滑りこませるが、キャンデラリオも耐える。エルボーに切り替え圧倒する平良は、胸を合わされそうになってもバックの維持に成功する。残り2分20秒、左腕の腕から足をフックした平良は、アゴの上からフェースロック気味にRNCを仕掛ける。

ケージを利し、ついに胸を合わせたと思われたキャンデラリオだが平良はオタツロックを解かず、再び背中に回る。残り1分を切り、キャンデラリオが胸を合わせる。平良はハーフガードからロックアップするが、再び背中をつかされる。左腕を差した平良が潜ろうとし5分が終わった。

最終回、平良のローが急所に入り試合が中断する。30秒弱で再開し、平良の右フックにキャンデラリオがシングルレッグを仕掛け、アンクルピックで尻もちをつかせる。平良は潜りからレッスルアップ、キャンデラリオが下になりながらギロチン。さらにスイープで上を取りヒジを落とす。ここもハーフで潜った平良は、エルボーで額をカットしているか。

平良はギロチンを外しトップを取る。残り2分40秒、ここからが勝負だ。トップを取り続けたい──と思われた平良だったが、マウント狙いにブリッジで下にされると同時に三角絞めへ。三角マウントに移行した平良は、これを抜けられてもスクランブルでバックを制しトライアングルボディロックに取りアゴの上からRNCを仕掛ける。

エルボーに切り替え、狙いすました一発を落とした平良はキャンデラリオの左腕を巻き込んだままマウントに移行し左右のパンチを連打する。さらにえげつないエルボー、パンチを打ちつけてタイムアップに。

最終回、ポジションを取り返し最後は圧倒した平良を松根と岡田遼が迎える。まず裁定は問題ないと思われるが──平良が30-26、30-27、30-27でフルマークの判定勝ちでUFC初陣を終えた。「アイム・ハッピー。サンキュー。全部の所で勝負して、フィニッシュしようと思っていましたが、フィニッシュできなかったです。何回か効かせたり極められるかと思いましたが、最後の一歩で逃げるのが上手でした」と話すと、続いて用意した英語のメッセージを「Thank you, New Fans. I am here to win that UFC title belt. New wave will be seen soon. Thank you very much(UFCのベルトを獲りに来ました。新しい波を見せます)」と読み上げた。

この一生懸命にメッセージを読み上げる幼気パフォーマンスは、きっと米国ファンの心を擽るだろう。


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