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【UFC274】上半身を動かしスイッチ&ステップのブラウンがダウンを乗り越え、ウィリアムスを2-1で破る

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ケイオス・ウィリアムス(米国)

長身、リーチで上回るブラウンは構えをかえながらジャブ、ローを繰り出す。ウィリアムスもローから振りの大きなフックを見せて距離を詰めていく。ステップジャブを繰り返すブラウンが左右の前蹴り、その右足を掴んだウィリアムスが組んでケージに押し込む。押し返したブラウンだが、左右のフックを効かされて動きが止まると引き込むように組みつく。ウィリアムスはダースをセットしていくが、自ら解いてスタンドに戻る。自らの左の蹴りでバランスを崩したブラウンが組み、首相撲も目立った攻撃はできず逆にボディを殴られる。

跳びヒザを見せたブラウンには、まっすぐダブルレッグへ。切ったウィリアムスがケージに押し込むと、ブラウンは強引にギロチンで抱える。一度は頭が抜けたが、もう一度ギロチンをセットしたブラウンがヒザ蹴りからジャンピングガ―ドを取ろうとしたところで時間になった。

2R、ブラウンがまず右をヒットさせる。ダブルジャブからスイッチ、オーソに戻して前蹴りのブラウンが、ジャブを続ける。ウィリアムスが左に回りながら左フックを当てるが、ローはチェックされる。ローを蹴らせて前に出るブラウンはスイッチを巧みに利用し、パンチを当てながらヘッドスリップでウィリアムスの攻撃をかわす。

しかし、一気の踏み込みでパンチを被弾し組まれたブラウンは離れると、ジャブの構えのように肩を前に突き出した状態で組んでいく。ウィリアムスは押し込み返し、ギロチンを防いで左腕を差してヒザ蹴り、フックを打ちながら離れた。ブラウンの後ろ回し蹴りは空振りになり、ジャブから前に出る。右を当てたブラウンは、ウィリアムスの左で下がったところでクリンチ→ケージに押し込まれ時間となった。

最終回、「ジャッジがどう判断するかなんか分からない。5分間だ。倒しきれ」というコーナーの指示にウィリアムスは、まずローを蹴る。ブラウンは関節蹴りを入れ、大きく、スムーズにステップを刻む。ウィリアムスが距離を詰めてショートフック、ブラウンは間合いを取り直すと、一瞬腰を落として右を伸ばす。ここからジャブを連打したブラウンは構えを変え、頭を振ってリズムを創ろうとしたが、ガードのないところで右を被弾して倒れる。

バタフライガードから左腕を差したブラウンは、淡泊に立ち上がったウィリアムスに右を打ち込む。続いて首相撲からヒザを顔面に突き上げたブラウンが、右オーバーハンドを空振りして前方に転がる。すかさず組みついたウィリアムスだが、ケージに押し込んでエルボーを連打される。残り1分、ブラウンは離れ、ブラウンがバックエルボーを入れる。ここで組みにいったウィリアムスをがぶったブラウンがヒザ蹴り、首相撲に組み直してボディにヒザを連続で突き上げる。直後に試合が終わり、スピリットでブラウンが勝利した。


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