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【UFC316】ブーイングもなんのその。グレコ出身グスタフソンがウィリアムスをフルラウンド削り続ける

<ウェルター級/5分3R>
アンドレアス・グスタフソン(スウェーデン)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27.
ケイオス・ウィリアムス(米国)

グスタフソンが左右フックから組みつく。右腕を差し上げたウィリアムスがケージに押し込む。四つで崩し合う両者。この展開に会場からはブーイングが飛ぶ。グスタフソンが頭をおっつけてケージに押し込み、一度離れてウィリアムスの右ヒジをかわしてダブルレッグで組んだ。ウィリアムスが切り返すも、会場からのブーイングが大きくなる。レフェリーがブレイクをかけると、会場からは歓声が起こった。

左右フックの振り合いからグスタフソンが組むと、やはり会場からはブーイングが……。下がるウェイリアムスを、大振りの左右フックで追い立てるグスタフソン。組むと再びケージ際の差し合いになる。グスタフソンが左腕を差し上げてヒザを突き上げる。ウィリアムスが押してくると、首相撲に切り替えて右ヒジとダーティボクシングへ。グスタフソンが押し込み続けて初回を終えた。

2R、グスタフソンが距離を詰めた。ウィリアムスから組むも離れる。USAコールを受けるウィリアムスの左ジャブをかいくぐり、ケージに押し込むグスタフソン。ウィリアムスが離れて左に回る。追い立てるグスタフソンの左がウィリアムスの顔面を捉えた。ダーティボクシングを嫌がったウィリアムスが離れるも、グスタフソンがどんどん攻め立てる。疲労が見えるウィリアムスを、遂にグスタフソンがボディロックから倒した。

起き上がるウィリアムスのバックに回り、引き倒してサイドへ。やはりバックを見せながら立ち上がるウィリアムス。しかしグスタフソンは離さず、グラウンドに引きずり戻した。バックコントロールからパンチとヒジで削り、立ち上がったウィリアムスをケージに押し込む。グスタフソンがマウスピースを吐き出したため、戻してから試合は再開。グスタフソンは首相撲からアッパー、ヒジ、ヒザで削り、左目尻をカットしたウィリアムスをボディロックで左右に揺さぶった。

最終回、グスタフソンの左跳びヒザがウィリアムスのアゴをかすめた。すぐさま組みつくグスタフソン。再びブーイングが聞こえるなか、ウィリアムスが切り返す。しかしグスタフソンがいなし、首相撲から右ヒジを打ち込む。押し込みながら肩パンチを2発入れたグスタフソンが、ダブルレッグに切り替える。これは切られるも、ボディロックで揺さぶる。ウィリアムスは右に回って離れたが、やはりグスタフソンに押し込まれてしまう。ボディロック→テイクダウン→バックコントロールと離さないグスタフソン。前転したウィリアムスを潰し、相手の顔面に右ヒジを連打した。ウィリアムスも立ち上がるが、試合終了まで削られ続けた。

ブーイングもなんのその――グレコの強さを生かしてウィリアムスを削り続け、流血に追い込んだグスタフソンがフルマークの判定勝ち。しかもジャッジ2名がビッグラウンドをつける完勝だった。


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