【ONE156】警戒していた左オーバーハンドをカウンターで受けてダウン。猿田がバラルトに無念の判定負け
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
Def.3-0
猿田洋祐(日本)
サウスポーのバラルトにジャブ、右を伸ばす猿田。さらに猿田は右を見せ、バラルトが左オーバーハンドを当てる。バラルトは左ハイ、かわした猿田が右を放つ。左のカウンター、飛び込んで左オーバーハンドのバラルトがスイッチしてジャピング左ハイを繰り出す。す―パーマンパンチは外した猿田はガードの上からハイを蹴り、近距離で右を打つ。すかさずバラルトもパンチを返し、両者が距離を取りなおす。
粗いパンチから始めて組んだバラルトだが、猿田は回って外し、打撃戦のなかでテイクダウンへ。尻もちから立ち上がり笑みを見せたバラルトの左で、猿田がバランスを崩す。今度は左から飛び込んだ猿田だが、頭が当たりそうになる。猿田の跳びヒザの着地に左を狙ったバラルトは、打ち終わり左を合わせる動きが多かった。
2R、右に左を合わせていくバラルト。ジャンピングハイでスリップし、尻もちをついたバラルトの立ち上がり際に猿田が跳びヒザを狙う。当たらずバラルトが組んでケージへ押し込むが、すぐに打撃の間合い戻る。猿田は左ローに左を合わせ、飛び込んでフックを振るうグスタボの頭が猿田に当たる。そのまま頭が飛び込むようにフックを振るったバラルトが組んで、ケージに押し込み。左を振りながら離れたバラルトに対し、猿田はワンツーからスリー、そしてフォーを振るう。
バラルトが左フックを入れるが、息が荒くなっているか。猿田の右フックは空振り、左も空を切るが右を届かせる。猿田はバラルトが左の打ち終わりにパンチを入れるなど、序盤と試合展開が変わっている。右から左を入れた猿田は、バラルトのカウンターのタイミングを掴んできつつある。フェイクにつられるバラルトが右から左のオーバーハンド、首筋に上腕が当たるようにパンチに、猿田が右を打ち返した。
最終回、パンチの打ち終わりに左を貰った猿田は近い距離でスラッピーな左右のフック、振りが大きい。バラルトのダブルレッグを切った猿田は、逆にダブルレッグからバックを狙うが、バラルトの反応が早い。離れた猿田は右を振るった際にカウンターの左を受けて後方にダウン、さらにパンチを受けるがヒザを返す。持ちあげてスラム狙いのバラルト、猿田は足をキャッチして耐える。
鼻血が流れる右を打って組んだ猿田が、ヒザを急所に受ける。再開と同時に、ダブルレッグの猿田だったが、バラルトがスプロールする。左右のフックの打ち合いのなかで、猿田は右エルボーを繰り出す。さらに三日月を繰り出す。頭を下げてフックを振りまわすバラルト、猿田はハイから組むもすぐに離れる。打ち終わりに左を入れた猿田に対し、バラルトが左を打っていく。
シングルに反応したバラルトに飛びヒザを狙った猿田は、最後の30秒でカウンターの左を入れる。バラルトは足がでない強烈な左オーバーハンドを見せ続け、猿田もヒザを狙ったが極め切れず──時間に。
結果は3-0でバラルトに凱歌が挙がり、猿田は握手をして笑顔を見せた。