この星の格闘技を追いかける

【PFL2022#01】UFCから転向のジェレミー・スティーブンス、クレイ・コラードに殴り合いで競り負ける

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェレミー・スティーブンス(米国)

PFL初陣となったスティーブンスは、ローに右を合わせて右ローを蹴っていく。さらにリードジャブから右ストレートを当てると、コラードがクリンチへ。ヒザを入れるコラードは、アッパーを受けて離れる。右ローから左ハイのスティーブンスはジャブを受けても右を打ち返す。コラードもボディを2発打ちこみ、左フックにもボディを打ち込む。下がったスティーブンスに左ハイ、さらにボディから右をいれるコラードは、ワンツーからボディを続ける。

腹と顔面に被弾したスティーブンスは下がって左の蹴りから、右を入れる。それでも圧はコラードが上で、左を被弾しながらボディ、ヒザ蹴りを放つ。ボディから左フックの際に頭が当たったとスティーブンスがアピールし、インターバルが取られる。再開後、コラードの左をかわしたスティーブンスが右を当て、足を止めての打ち合いでアッパーを決める。腰が落ちそうになりながらフックを返したコラード。スティーブンスが頭が当たると顔をしかめるが、試合が続きボディ連打からヒザを顔面に受ける。

コラードはニータップのリリースから、左を当てボディを連打する。スティーブンスも左フックを当てるが、パンチを受けてもコラードは全くひるまずボディを連打していく。オーバーフックでのヒザをボディと顔面に突き刺したコラードがポイントはともかく精神的には試合をリードした。

2R、コラードが素早いジャブを繰り出し、スティーブンスが左ハイ、続いて右オーバーハンドを行ける。ボディに体を丸めるスティーブンスは、ジャブの相打ちから左フック。ボディを打たれても左フックを返す。コラードもローにワンツーからスロー、フォートイレヒザ蹴りへ。スティーブンスは右をヒットさせると、コラードがクリンチへ。ここでボディを打ち、距離を取り直したコラードが腹から顔面、ミドルキックと逆襲へ。

スティーブンスが組みを選択してケージにコラードを押し込むが、ヒザからパンチを纏められる。コラードはワンツー、右を当てて飛びヒザへ。かわしたスティーブンスの強烈な勢いアッパーをかわしたコラードは、アッパーを打たれてダブルレッグでテイクダウンを決める。スクランブルでバックに回ったスティーブンスは、正面を向かれてボディを殴られる。

ダブルレッグをキムラで切り返して距離を取ったコラードが、右ストレートから左フックを決める。さらにヒザ蹴りで試合をリードすると、大きく息をついたスティーブンスが間合いを取り直す。コラードの2度目のダブルレッグを切ったスティーブンスは、アッパーを打たれながらシングルレッグ、ワキを潜ってバックへ。左足をキャッチ、振り上げてスティーブンスを倒したコラードは、離れてスタンドに待ち受ける。スティーブンスがそこに右を当てて時間となった。

最終回、コラードのワンツーをMMAグローブでブロックしたスティーブンスは、シングルを切って左を空振り。ジャブをパ―リングし右を伸ばすコラードだが、逆にスティーブンスが右を決める。ローで姿勢を崩させ、後ろ回し蹴りに出たコラード。スティーブンスもスピニングバックフィストを狙うが、空を切る。距離がつまり、ガードを固めてボクシングという展開でコンビのコラードに、スティーブンスが腹を抉っていく。右ボディにガードが下がったコラードは、距離を取り直す。その後、ウェービングでスティーブンスのパンチをかわし、足を掴んでテイクダウンも寝技にはいかない。

起き上ってボディを打ったスティーブンスがダブルレッグへ。左腕を差して耐えるコラードはキムラ・グリップからリップを狙うが、足を制しておらず腕が抜ける。残り40秒、打撃の間合いになると足を使ったコラードは左を打ち、手をマットについての蹴りを繰り出す。

バランスを崩したコラードが立ち上がり、パンチで前出たスティーブンスが反則のスピニングバックエルボーを当てタイムアップに。激闘、殴られても引かない両者。腹を効かされたスティーブンスの方が厳しい場面が多かったが、最終回は盛り返した。

結果ジャッジ3名とも──フルマークでコラードが判定勝ちを決めた。


PR
PR

関連記事

Movie