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【WJJC2021】レポート<06>茶帯フェザー級。平田孝士朗のムンジアル─01─1&2回戦

【写真】2回戦は腕ひしぎ腕固めで一本勝ち──ベスト8入りを決めた(C)SATOSHI NARITA

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。

レポート第6弾は国内茶帯トップとしてフェザー級に参戦した平田孝士朗(カルぺディエム)の戦いぶり=PART01として、1&2回の模様をレポートする。

Text by Satoshi Narita


<茶帯フェザー級1回戦/8分1R>
平田孝士朗(日本)
Def. 2-0
ザック・カイナ(米国)

初戦の相手は青帯時代にコパ・ブルテリアで来日経験もあるAOJ所属のザック・カイナ。試合開始後、互いに引き込んでは立ち上がり、3度目に平田が引き込みに成功。左でパンツグリップのデラヒーバフックを作り、カイナの襟を掴もうとするが、カイナも両手で平田の右袖をコントロールしそれを許さない。

やがてカイナの右手が平田の片襟に伸びると、すかさず平田も襟を取り、足を蹴り上げてカイナをリフト。自身も身を翻して立ち上がると、片足でバランスを取るカイナの左足を豪快に刈る。

開始1分で2点を先取し上になった平田は、左のデラヒーバフックを起点にするカイナをトレアナで崩し、ラッソーには低い体勢のパスでプレッシャーをかける。残り3分半でマット中央に戻されると、つま先、裾を取って足のフックを潰す平田に対し、カイナは左のアンダーフックデラヒーバから外回転で平田を強引に崩すが、平田もパンツと左裾の強固なグリップで対処する。

終盤、平田は再び左のアンダーフックデラヒーバを作ろうとするカイナの足を裾グリップで潰してトレアナを連発し、反撃のチャンスを与えることなく試合終了。3年前のコパ・ブルテリアではカイナに絞めで一本負けを喫した平田だが、磐石な試合運びでその借りを返した。

<茶帯フェザー級2回戦/8分1R>
平田孝士朗(日本)
Def. 7分02秒 by 腕ひしぎ腕固め
アリ・ポーラン(米国)

2回戦、平田の相手はBURNS BJJ傘下のジムに所属するマスター世代の茶帯。開始早々の同時引き込みで上を取りアドバンテージを得た平田は、ステップバックして相手のサイドに回りニアパスのアドバンテージも獲得。さらに素早く腰を引き、ポーランのデラヒーバフックを外してサイドへ回り込むと、

亀になった相手に付いてゆきバックテイクを狙う。これは前方に落とされて凌がれたが、パスアタックで3つ目のアドバンテージ。その後もインバーテッドの体勢からポーランを崩し、ベースを取る相手の上体を蹴って立ち上がり2点を獲得する。

下になったポーランは平田の右足に執拗に絡みついてKガード、50/50からアタックを試みるが、平田はスタンドの状態でポーランの右足をトーホールドに捉え、アドバンテージを加算。一方でポーランももつれ際に仕掛けたフットロックでアドバンテージを得る。

その後、ポーランは右のワンレッグXからスイープに成功したが、平田もすぐさまデラヒーバからのオーバーヘッドスイープで上を取り返し4-2に。
残り4分を切り、潜ってきたポーランの足を捌いた平田は、瞬時に身を落としてポーランを上四方で固め、3ポイントを奪取。

マウントへの移行はポーランが転がって逃げたため完遂できなかったものの、マット外、平田が背後から抱きついた格好でパロウが入ると、一連のアタックでアドバンテージ2つが平田に入った。

スタンドでの再開後、引き込んだ相手の背後に回り込んだ平田は、バックは取られまいと身を翻したポーランを三角に捉え、左腕を伸ばしてタップを奪った。

準々決勝&インタビュー

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