【DEEP105】「勝っても第二章がスタートするというだけ」。牛久絢太郎に挑戦、神田コウヤ─02─
【写真】落ち着いたなかに芯の強さが感じられる神田だ(C)MMAPLANET
12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP 105 IMPACTで、牛久絢太郎の持つDEEPフェザー級王座に挑戦する神田コウヤ・インタビュー後編。
今やRIZINフェザー級との二冠王となった牛久への挑戦は、神田のキャリアに何をもたらすのか。また牛久✖斎藤裕が行われることで、揺れた心境、さらには今後についた神田が物腰柔らに答えてくれた。
<神田コウヤ・インタビューPart.01はコチラから>
──無責任な自信ですか。良いですねえ。
「それがあったので、ここまで……タイトル挑戦まで続けることができたと思います」
──スタイル的な話になりますが、神田選手のレスリングはグレコですよね。グレコらしさが試合でも見られます。
「ハイ、グレコです。今もグレコっぽさはあるかと思います」
──ただし、グレコはひっついて戦うレスリングです。そこはすぐさまMMAに生かすことは難しかったのではないでしょうか。
「そうですね、打撃とか他の部分しっかりとできるようになればグレコが生きてくると思います。ですから、むしろバックボーンを捨ててMMAを戦うぐらいでやったほうが、後々グレコは生きると思います」
──神田選手はそのグレコとムエタイの首相撲を上手く融合しているように見えます。
「ハイ、グレコローマンと首相撲は互換性があります。そこは自分も前々から考えてきたことなので、同じ意見を聞くとちょっと嬉しくなります」
──結果、首相撲やダーティボクシングが強いというイメージです。
「昔の日本のMMAってヒジがなくて、ムエタイの有効性ってそれほどなかったと思います。今はヒジもあるので、ムエタイは有効です。なのでグレコと互換性を持って戦えれば良いなと思います」
──そのように自身のスタイルを構築しながら今年はDJ.taiki戦と平田直樹戦、タイプの違うファイターを相手にしっかりと勝利を収めました。
「2人もキャリアも戦い方も違います。DJさんだと元チャンピオンのストライカー、平田選手は無敗の新星グラップラーでした。今回、タイトルを挑戦するにあたり2人と試合ができたことは凄く良い経験になっています」
──平田選手などは、神田選手よりもキャリアが少なくて下からの突き上げになりました。
「今回の試合やDJさんとの試合もそうですが、上の選手と戦う方が気持ち的にも楽かなぁというのは考えてしまっています」
──そのタイトル戦ですが、挑戦が決まってから牛久選手が斎藤裕選手に勝利してRIZINでもチャンピオンになっています。
「10月24日が牛久選手と斎藤選手の試合で、僕の挑戦が12月12日ということだったので、その試合をこなしたうえで僕との試合を成立させることができるのかという不安はありました」
──ということは……スバリ、どちらが勝つと思っていましたか。
「斎藤選手が勝つと思っていました」
──それってモチベーションの欠如に通じてこなかったですか。
「そこは大丈夫でした。牛久選手は中村選手にもKOで負けしいますし、自分は現役のチャンピオンと戦ってタイトルが欲しいだけなので」
──では牛久選手がRIZINの王者になったことで、より気持ちが上がるということは?
「それもあったのですが、逆にRIZINのチャンピオンになったことでDEEPの防衛戦が組まれるのかという部分で疑心暗鬼になりました。牛久選手が大晦日に出場するんじゃないかと思って。だからタイトル戦が現実になった時に、めちゃくちゃホッとしました」
──そのタイトル戦、牛久選手と戦ううえで自信のほどを教えてください。
「自信……ですか。自分の方が試合間隔も空いていますし、勝って手にデキることが多いので、気持ちが入っていると思います」
──勝利に必要なモノは何だと思っていますか。
「牛久選手はとてもしぶとい選手なので、そこで負けないこと。互いにやりたいことは違うと思うので、やりたいことができる時間が長い方が勝てる戦いになります。なので、なるべく自分が得意な展開を増やす、攻める時間を増やすよう徹底したいです」
──神田選手は本当に話振りがソフトですね。練習からガツガツ、周囲を圧するような選手もいますが、真逆に感じます。
「そういうのって度胸の使いどころという話になると思うんです。自分はソレは本番で使えば良いですし、そんな無駄なところで度胸を消耗する暇はないというか……。そんな感じです」
──いやぁ、ガツッと来る言葉でした。ではDEEPのタイトル獲得もその一環であるかと思いますが、MMAファイター人生の目標を教えてください。
「最終目標はRIZINでチャンピオンになりたいです。近場でいえば、次の試合で必ず勝つこと。負けないことです」
──では牛久選手はRIZINのチャンピオンですし、次に勝つことがRIZINで王座挑戦に直結するという考えでしょうか。
「この試合に勝つことで、RIZINのチャンピオンになれるとは全く思っていないです。この試合で勝つことで、RIZINで戦うチャンスを頂けるという風に考えています。勝っても第二章がスタートするというだけなので、そこはわきまえて戦いたいと思います」
──では神田コウヤのここを見てほしいということがあれば、一言お願いします。
「自分は国内のフェザー級では体系的にも特殊だと思っています。そこで戦い方にも違いが生まれてくると思うので、そういうところを注目してもらって──なるべくLIVEで見てもらえると嬉しいです」
■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV
午後4時45分~ニコニコ生放送
■ 対戦カード
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎(日本)
[挑戦者]神田コウヤ(日本)
<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
誠悟(日本)
<ライト級/5分3R>
悠太(日本)
小金翔(日本)
<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
笹晋久(日本)
<フェザー級/5分2R>
関鉄矢(日本)
山本歩夢(日本)
<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
RYUKI(日本)
<メガトン級/5分2R>
酒井リョウ(日本)
KENNY中村(日本)
<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
大成(日本)
<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
駒杵嵩大(日本)
<58キロ契約/5分2R>
日比野”エビ中”純也(日本)
ヒロヤ(日本)
<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
鬼山班猫(日本)
■DEEP TOKYO IMPACT2021視聴方法(予定)
12月12日(日・日本時間)
午前11時45分~SPWN PPV
午前11時45分~ニコニコ生放送
■DEEP TOKYO IMPACT2021対戦カード
<バンタム級/5分3R>
高野優樹(日本)
橋本優大(日本)
<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
Street♡★Bob”洸助(日本)
<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
力也(日本)
<55.5キロ契約/5分2R>
中村真人(日本)
木戸脇広樹(日本)
<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
ハリー・スタローン(ブラジル)
<フェザー級/5分2R>
大村友也(日本)
高橋辰也(日本)
<フェザー級/5分2R>
小川顕広(日本)
牧野滉風(日本)
<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
レバナ・エゼキエル(コンゴ民主共和国)
<ウェルター級/5分2R>
コマネチゆうた(日本)
チョウ・テギ(日本)
<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
コマネチ竜太(日本)
<アマSPルール・フェザー級/3分2R>
田中ユラ(日本)
岡野雅司(日本)