【UFC ESPN31】三日月効かせたレオ・サントス、打撃の追撃で疲れ──グイダのRNCにタップアウト負け……
<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.2R1分21秒by RNC
レオナルド・サントス(ブラジル)
上半身を振って前に出るグイダに対し、サントスが右ローを蹴る。右オーバーハンドを空振りしたグイダが左ジャブを当てる。サントスは右ローを再び見せ、前進に右フックを合わせていく。左三日月を効かされたグイダは、動きが落ちるとパンチを連打されボディを殴られシングルレッグへ。
切って殴るサントスは1度、2度とレフェリーを見やるが、試合は続く。殴られながら立ち上がったグイダは、ヒザ蹴りを受けた再び倒れ込みながらシングルへ。これも切って殴るサントスだが、ついには打ち疲れてグイダは立ち上がる。マススピースは吐きだしていたグイダが、レフェリーに装着されて試合が再開──サントスはもう手が出ない。
パンチを見せて組みついたグイダは首相撲を逃れて離れる。サントスはここでミドルも威力がなく、パンチに真っすぐ下がってテイクダウンを許しクローズドガードを取る。とはいえ、ここではグランドの方が休めるという見方もできる。案の定、サントスはハーフまで許すが大きな打撃を受けることなく時間となった。
2R、直ぐに距離を詰めたグイダだが、ヒザをボディに受ける。それでも組んでバックに回ると、グランドに持ち込みヒザをワキ腹や太腿に打ちつける。背中に乗り、ワンフックのグイダがゲイブルグリップでRNCを極めると、サントスは息も絶え絶えタップした。
「一言、レスリングだ。レスリングを続けること。僕を成り立たせてくれて、人生を救ってくれる。だから今、僕はここにいる。サントスはピンポイントで精度の高い攻撃を入れてきた。正面を何度か向いたけど、本当に効かされたよ。でもキャンプ中から彼は最初の1分、90秒が強いとコーチに言われていて。コーチから指示に耳を傾けて、黒帯の世界王者をサブミットできたんだ」とグイダは勝利を振り返った。
完全に結果論だが、レオは腹を効かせたときに疲れるまでパウンドで攻めるなら、極めが欲しかった。