この星の格闘技を追いかける

【UFC268】MSGの決闘はジャスティン・ゲイジーが、マイケル・チャンドラーに打ち勝つ

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マイケル・チャンドラー(米国)

まずカーフを蹴ったゲイジー、足を下げてかわしたチャンドラーがワンツーを振るっていく。チャンドラーの左フックに右を合わせたゲイジーへの声援が、チャンドラーを上回る。さらに左ジャブに右を合わせるゲイジーは、ローを蹴る。チャンドラーのローが効き、パンチの応酬でチャンドラーの右がヒットとする。ゲイジーのローからワンツー、チャンドラーのロー、ジャブと真正面でのファイトが続く。

チャンドラーが右をヒットさせ、ゲイジーはローを返し左に左フックを合わせる。直後に右を打ちこんだチャンドラーが、続いて右を当てる。ゲイジーも左を返すが、チャンドラーが跳びヒザから右を当ててケージにゲイジーを追い込む。足を止めての打ち合いで、チャンドラーが右目の上をカットしている。クリンチの攻防でアッパーを入れたゲイジーが左を入れ、チャンドラーが右アッパーから右ストレートを入れる。

ゲイジーも右アッパー、右フックを返し、その一発、一発にMSGのファンが大きく反応する。残り30秒、チャンドラーのダブルレッグを切ったゲイジーが右アッパーから左オーバーハンド、そして右ローを蹴る。パンチ力よりもタフさ、スタミナ勝負となった5分が終わった。

2R、「ノーガードのようなバカなことをするな。スピードで勝っているんだから」という指示を得たゲイジーが右カーフ、初回よりガードが高くなっている。そこに左ジャブを伸ばすチャンドラーは、ローとジャブを続ける。ゲイジーもロー、右フックを返す。左フック、右アッパー、そして右を当てたゲイジーが間合を取り直し、前に出てきたチャンドラーに左を当てると、続く右アッパーでダウンを奪う。パウンドの追撃で勝負あったかと思われたが、チャンドラーがシングルで飛び込む。切ったゲイジーががぶって殴り、チャンドラーが相当な量の流血に見舞われている。

がぶられた状態で笑顔を見せたチャンドラーは、バックを許らず。ここでゲイジーが立ち上がり、試合がスタンドに戻る。右ボディを入れたチャンドラーだが、左ジャブを貰って頭が揺れる。さらに左フックで姿勢を乱し、チャンドラーはダブルを切られる。ゲイジーはここで右アッパーを入れる。チャンドラーは飛び込んでワンツーを返し、ローにシングルレッグを合わせていく。スプロールしたゲイジーが右フックをヒット、チャンドラーはボディを返すも左フックは空振りに。パンチがテレフォン気味になってきたチャンドラーに対し、ゲイジーも疲れを見せるなかで前蹴りをボディに入れる。

ここでチャンドラーがワンツー、左手をスラップ気味に叩くと指がゲイジーの目をこする。ゲイジーが険しい表情でチャンドラーとレフェリーに抗議しながら試合を続け、直ぐに時間となった。

最終回、ゲイジーが左ロー、続いてジャブを伸ばし、ローでチャンドラーの体が一回転する。ステップを踏むチャンドラーだが、パンチがない。そして前後運動になると、右を伸ばし、これがゲイジーの顔面を捕らえる。細かいワンツーを振るうチャンドラーが、右フックを被弾してもボディを連続で殴りつける。直後に左、右をゲイジーを打ち込むが、チャンドラーが「来い、来い」と挑発する。

とダブルレッグからスラムで叩きつけたチャンドラーだが、体が前方に流れ逆にバックに回られてしまう。ゲイジーがケージにチャンドラーを押し込むが、レスリングは続けず左を振るって離れる。チャンドラーはボディを纏め、前蹴りからワンツーを当て逆にアッパーを振るっていく。ゲイジーは思い切り右フックを打ち込み、体が揺れたチャンドラーがノーガードで前に出るが右を打たれる。

さらに右から左を続けるゲイジーに対し、チャンドラーも左を返す。残り1分、足を使って観客にアピールするなど、何か隙をつこうとしているようなチャンドラーは、もう真っ向勝負はできないか。後ろ回し蹴り、跳び回転蹴りとチャンドラー派手な動きを見せ、ゲイジーも距離を詰めることなくタイムアップに。両者、オクタゴン中央で健闘を称え合った。

結果3-0の判定勝ちを得たゲイジーは「彼はウォリアーだ。この戦いを続けたきたのだから、闘技場ではこういう試合にある。12月のタイトル戦の勝者に挑戦したい。オリヴェイラが勝ったらブラジル、ポイエーが勝ったらルイジアナで戦いたい」と話した。


PR
PR

関連記事

Movie