【DEEP103】藤田大和に挑戦、伊藤裕樹─02─「最後の最後まで、見てくれる人がドキドキできる試合を」
【写真】安谷屋戦の勝ち名乗りの受け方を見ても、言葉にしづらい──良い感じのするファイターだ (C)MMAPLANET
23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、DEEP暫定フライ級チャンピン藤田大和に挑戦する伊藤裕樹インタビュー後編。
伊藤の強みは、何かしらの転機で試合を一気に終わらせることができること。と同時に、スタミナには不安が付きまとう。そんな伊藤は自身をどのように捉えているのか。正規王者が帰ってきたDEEPフライ級戦線とそれからについて尋ねた。
結果、試合を見るまで分からないという当然の結論に至った。それが伊藤裕樹というファイターだ。
<伊藤裕樹インタビューPart.01はコチラから>
──前回の勝利のイメージを持って藤田選手と戦うのか、もう別人だと思って戦うのか、どちらでしょうか。
「別モンまではいかないですけど……前の印象を残しつつ、パンチだけでなく蹴りは意識して戦おうかとは思っています」
──練習はNEXイチムエ中心に?
「今回は出稽古は、こんな時期なので全然行っていないです。自分のジムで対策を練って、創り上げてきました」
──この試合で、特に見てほしいところはありますか。
「僕の持ち味はパンチなんで。でもパンチだけでなく、相手が嫌がるところをつきたいです。相手の組みがアレだったら、組みでも虐めたろかって」
──虐めたろか……。やはり鍵となるのは、スタミナかと思うのですが。
「1Rは省エネで行って、でも2Rになるとバテちゃうんですよね(笑)」
──省エネで行っても、2Rに疲れると。いや、笑いごとではないですよ……。
「なんというかスロースターターというか、1Rは体が覚醒していないというか……。でも2Rになると、こんな感じねって調子は上がってきます。相手と対峙してから、こんな感じかっていうのを何となく自分で創って戦う感じですね」
──感覚派、このまま勝ち続けると天才ですね。
「アハハハ。感覚派……自分の閃きも大切にしますけど、しっかりと作戦は練っています。そこが外れても、なるようになるかなって(笑)。1回、アウトサイダーで作戦が真逆になった時があって。その時もまぁなんとかなったので。
今回の相手は昔とはレベルは違うけど、メチャクチャ練習してきたので、あっちもビックリすると思いますよ」
──1年間の引き込もりから3月のRIZIN、6月のDEEPと練習を積むほどに動くが違ってきますか。
「全然違います。良くなっています。前の感覚も戻ってきて、組みのポイントの抑え方も前よりはメッチャ勉強しているので。多分、今の方が全然強いです」
──多分(笑)。
「アハハハ、今の方が全然強いです。気持ちもそうだし……。前までは負けたくない試合をする、みたいな感じでした。勝つよりも負けたくない方に比重があった。守りに入っとったかと、昔は。今は試合を楽しみながら勝ちに行けるので」
──この王座は先ほども話しましたが、暫定王座です。この先に正規王者がいます。
「最初はこれで勝ったら、いずれ正規のチャンピオンになるのかなって思っていました。そうしたら、戻ってきて。なんで返上せんの、いつまで待たしてんのって感じですね(笑)。
まぁ、戻ってきたからには首洗って待っとけよって思っています。テメェって感じですよね」
──このような例え話は今は必要ないかもしれないですが、藤田選手と神龍選手、どちらが手が合いますか。
「それは同じストライカーの藤田選手です。藤田選手の方が戦いやすい。藤田選手も組み技をやりますが、神龍はどっちかというとグラップラーというか、組み……レスリングが強いので。
だからどっちがやりやすいかいえば、藤田選手です」
──なるほど。RIZINにまた出ることを目標にしていましたが、DEEPでやるべきことが増えてしまった感じでしょうか。
「RIZINにもやっぱり出たいですけど、DEEPに育ててもらったので、神龍がもしやるなら全然やります。RIZINにも積極的に出たいんですけど、それはもう本当に試合が組まれれば僕は喜んでやるので」
──佐伯代表が伊藤選手はどれだけ劣性でも何か一発あるから、そこが楽しみだと言われていました。
「いやぁ、嬉しいですね(笑)。そう期待してくれるのは素直に嬉しいです。やっぱり泥試合じゃなくて最後の最後まで、見てくれる人がドキドキできる試合をしたいです。この30秒でもう終わりだというのではなくて、30秒あれば何かできると言ってもらえると、その期待に応えるんじゃなくて『俺ならできる』と思い込めちゃうんで。アハハハ。
本当はそうじゃない方が良いですけど、追い込まれたとしてもそういうつもりで戦います」
──では最後にファンに一言お願いします。
「2年前よりも成長した伊藤裕樹が見られると思うんで。フライ級のベルトは僕がしっかりと巻いて、ここから僕がフライ級のトップになるので応援よろしくお願いします」
■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN
■DEEP103対戦カード
<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤田大和(日本)
[挑戦者] 伊藤裕樹(日本)
<ライト級/5分3R>
大原樹里(日本)
小金翔(日本)
<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
関鉄矢(日本)
<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
渋谷カズキ(日本)
<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
SAINT(米国)
<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
橋本優大(日本)
<フライ級/5分2R>
駒杵嵩大(日本)
杉山廣平(日本)
<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
関原翔(日本)
<フライ級/5分2R>
力也(日本)
日比野”エビ中”純也(日本)