先月28日（土・現地時間）、カリフォルニア州バーリンゲームのハイアットリージェンシー・サンフランシスコ・エアポートで、F2W182「East Bay」が開催された。

遅まきながら、ここではノーギでも道着のごとく渋いファイトで結果を残すジアニ・グリッポとサミール・シャントレ戦をレポートしたい。

＜ノーギ／10分1R＞
ジアニ・グリッポ（米国）
Def. 3-0
サミール・シャントレ（ブラジル）

やや体格に勝るグリッポは座ると、シャントレの右足にデラヒーバで絡む。そこから外回転を仕掛けるグリッポだが、シャントレもその動きについてゆく。

さらにグリッポはシャントレを前に崩してから、その右足を引き出してシングルレッグエックスに。が、シャントレはここも回転して足を抜き、グリッポは再びデラヒーバに戻った。

さらに下から煽るグリッポと、良い反応でバランスをキープし続けるシャントレ。やがてシャントレがグリッポの右足を狙って倒れ込んだところで、グリッポが50/50で上の体勢になった。

上のグリッポは、シャントレの左足を抱えてクロスすると内ヒールへ。かなり深く入っているようだが、シャントレは動き続けてなんとか足を抜いてみせた。

再びデラヒーバで右に絡むグリッポ。やがて両者は再度足関節の取り合いを見せるが、どちらも極めることはできず。その後もグリッポが右のデラヒーバから崩しを狙い、シャントレが見事なバランスでそれを防ぐ展開が続いた。

やがて再びシングルレッグエックスを作ったグリッポは、シャントレの右にヒールを仕掛けて上に。シャントレは下から膝十字を狙うが、グリッポは体重をかけて未然に防ぐ。シャントレが諦めて距離を取ると、グリッポは再びオープンガードに戻った。

残り1分を切り、ここまではサブミッションの仕掛けでもスイープの仕掛けでもグリッポが攻勢をとっている。ここでまたしてもベリンボロを仕掛けてきたグリッポの対し、後のないシャントレは、右足に外ヒールを試みる。グリッポが動いて凌ぐと、シャントレは最後の望みをかけてストレートフットロック狙いへ。が、グリッポがそれをやり過ごして試合終了した。

判定は3-0でグリッポに。内ヒールをはじめとしてサブミッションアテンプトの数でも、下からの仕掛けでも上回っていただけに妥当な判定だろう。決め手に欠けこそしたものの、難攻不落のデラヒーバガードから仕掛け続け、終始ペースを握っての快勝だった。

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