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【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─02─「僕が壁にならないといけんのかな」

【写真】それでも安芸はケージへ向かう (C)MMAPLANET

7月4日、大阪府大阪市淀川区の7月4日(土)、大阪府大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04の第2部で、田上こゆると対戦する安芸柊斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

これまで安芸は、KOか一本による決着にこだわってきた。一方で、過去3つの敗戦を経験している。田上こゆるは現在19歳。ストロー級新世代対決と言われるこの一戦で、安芸は自分のスタイルを貫きながら、どのように戦うのか。

安芸のMMA観と、田上戦について訊いた。

<安芸柊斗インタビューPart.01はコチラから>


――Road to ONE04で山北選手にKO負けした後、MMAから離れようとお父さんに話をした時、何と言われましたか。

「その時は何も言わなかったですね。『あぁ、そうか』みたいな」

――しかし、そこから今回ケージの中に戻ることになりました。

「僕、高校生の時にプロデビューしたじゃないですか。あの頃から、周りの友達もみんな応援してくれていて。負けたのに『次の試合はいつ? 見に行くから』とか連絡をくれるんです。そう言ってくれる人がおるから、自分もまだやらんとダメやなと思って」

――Road to ONE04での敗戦は、それまでの2敗……2018年11月の木内SKINNY ZONBIE崇雅戦と、2019年6月の本田良介戦とは違ったと言われました。安芸選手といえば「KOか一本決着」にこだわっていますが、そのスタイルが結果に影響しているという面はないですか。

「それはあるかもしれないですけど、僕は自分のファイトスタイルを変えるつもりはなくて。やっぱりKOか一本にこだわりたいですね。でも、それは打ち合いをやるということではないんですよ」

――はい。

「小さい頃にPRIDEや修斗を見ていて、やっぱりKOか一本決着のほうが面白いじゃないですか。でも単に打ち合うだけの試合は、そんなに面白くない。やり合う前に倒す。それが理想です。あと、これは僕のキャリアにも関係していると思うんですけど……」

――どういうことでしょうか。

「今年21歳になりますけど、子供の頃からMMAをやってきて、このスポーツをやっているキャリアだけなら十年以上経っていますよね。たとえば、高校を卒業してこれから……というキャリアではないんです」

――いわゆる競技年齢ですね。安芸選手の場合は確かに、上の世代だけではなく同世代の選手と比べても、競技年齢は長いでしょう。

「そうです。だから、この先どれだけMMAができるか分からない。そのために1試合1試合、記憶に残るようなファイトをしたいと思ってMMAをやっているんですよね」

――次の対戦相手は世代も近く、子供の頃から格闘技をやっている点では共通している、田上こゆる選手です。

「いつか対戦するやろうなと思っていましたよ。やっぱり年も近いし、比べられることも多いので。ランキングも近いから(田上が7位、安芸が8位)、この試合に勝ったほうが上に行けるっていうマッチメイクです」

――では、その田上選手の印象を教えてください。

「もともとキックボクシングをやっていて、凄く打撃が強いですよね。過去の試合も見ましたけど、楳沢選手をKOした右とか凄かったです(2020年2月、楳沢智治を1R、右ショートでKOしている)」

――その田上選手は、安芸選手が敗れてMMAから離れようと考えたRoad to ONEの第1試合で勝利しています。

「そうなんですよねぇ。今5連勝中で、上り調子の選手じゃないですか。まだ19歳やし」

――安芸選手も高校生プロファイターとして注目を浴びましたが、自身よりも年齢が下のファイターと対戦することについては?

「驚いています(笑)。だから、僕が壁にならないといけんのかなって」

――壁、ですか。

「僕もプロデビュー後に3連勝して、木内さんと本田さんに負けたじゃないですか。ああやって上の世代に負けていなかったら、今の自分もないと思います。だから今度は、あの時の木内さんと本田さんが僕にとっての壁になったように、僕が田上選手にとっての壁になろうと思っていますね」

――自分の中では、どのような点が田上選手より上回っていると思いますか。

「まず体格ですよね。リーチと身長差を生かしたいですね」

――身長は安芸選手が170センチ、田上選手が155センチと、15センチの差があります。

「それで自分の距離を保ちながら、田上選手の打撃をもらうことなく、僕がKOか一本で勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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