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【Shooto2021#04】マックス・ザ・ボディ戦へ、キャプテン☆アフリカ─02─『おぉ、アフリカ対決や』

【写真】組み&極めの強さは絶対。そこに頼るのではなく、生かすMMAをアフリカはしようとしている (C)MMAPLANET

7月4日(土)、大阪府大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第1部のメインイベントで、マックス・ザ・ボディと対戦する、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

世界王者・川名雄生戦での敗北から、キャプテン☆アフリカは新たな練習に取り組み、MMAファイターとしてさらに進化しつつある。

これまで勝っても負けてもKOか一本決着が多かった環太平洋王者は、次のマックス・ザ・ボディ戦で自分のファイトスタイルを貫くのか。あるいは新しいスタイルを見せるのか。

キャプテン☆アフリカに、ベルトを巻いてからの初戦となるマックス戦について聞いた。

<キャプテン☆アフリカ・インタビューPart.01はコチラから>


――フィジカルトレーナー、篠原茂浄清さんの指導は取材させていただいたことがあります。様々な体の数値を測定し、バランスや体の動きを中心に指導されていました。

「そうなんです。それほど器具は使わない、いわゆるクロスフィット・トレーニングですね。高い強度で、めちゃくちゃ追い込まれる。すごくキツいけど、体の使い方が変わってきているのは分かります」

――そうした及川道場や、篠原トレーナーの指導が生きてきたのが、田中有選手に勝利した、環太平洋チャンピオンシップということでしょうか。

「いえ、まだそれが全部出ているとは言えないですね。その練習の成果が出てくるのは、これからの試合やないかと思います。去年、世界チャンピオンシップに負けて、そのあと環太平洋のベルトを獲って……これからは『勝つ試合』を考えていかないといけないです」

――勝つ試合……キャプテン☆アフリカ選手といえば、過去9戦うち、8試合がKOか一本による決着です。それは勝っても負けても。

「はい。やるかやられるか、みたいな試合になっていますね(苦笑)」

――それが『勝つ試合を考える』ということは、これまでの試合とはファイトスタイルを変えるということでしょうか。

「あぁ……ファイトスタイルを変えるつもりはないです。やっぱりKOか一本勝ちのほうが、試合は面白いじゃないですか。そのうえで、ちゃんと勝ちたいっていうことですね」

――なるほど。そんなキャプテン☆アフリカ選手にとっての2020年ですが、コンバットサンボの全日本選手権でも優勝しているのですね。

「そうなんです。もともと柔道をやっていて、ずっと柔術やグラップリング、サンボの試合にも出ていました」

――2016年にはコンバットレスリングのアジア選手権と世界選手権を制するなど、アマチュア大会にも出場し続けているのは驚きです。

「サンボは2017年から全日本(プーチン大統領杯 全日本サンボ選手権74kg級)を3連覇しました。その次の年に、コンバットサンボも全日本選手権が開催されると聞いて、やりたくなったんです」

――それは、MMAのための経験として?

「いえ、プロのMMAファイターですけど、アマチュア大会にも出ていきたいんです。好きやから(笑)。でも出てみたら、MMAとは違う競技であってもMMAに生きるものはありますね。この競技では、体の動きがこうなる。これをMMAに生かせるかな、とか」

――アマチュア大会には、今後も出続けるのでしょうか。

「できるかぎり出たいです。でも修斗でベルトを巻かせてもらっているので、今後はもっとMMA中心に考えていかないといけないですね」

――なるほど。次はそのMMAで、修斗の環太平洋チャンピオンとなってから迎える初の試合です。

「最初は環太平洋の防衛戦をやるのかなと思っていたら、マッチメイクも難しかったみたいで、ノーランカーのマックス・ザ・ボディ選手とのノンタイトル戦になりました」

――そのオファーが来た時は、どのように思いましたか。

「やっぱりチャンピオンシップをやりたかったですけど、相手がマックス・ザ・ボディ選手と聞いた時に、『おぉ、アフリカ対決や』と(笑)」

――マックス選手はカメルーン出身、本物のアフリカンです(笑)。

「本物の(笑)。でもノーランカーといっても、決して弱い選手ではないじゃないですか。あのパンチや、フィジカルとか」

――そうですね。マックス選手は戦績こそ9勝8敗ですが、テイクダウン力もあり、さらにあのパンチは自分の形にハマれば脅威だと思います。

「その相手に対して、僕も今フィジカルと打撃力を高めているし、MMAとして寝技と繋げる練習をしているので、それがどれだけ出せるかですね」

――体格の面では、身長もリーチもキャプテン☆アフリカ選手が上回っています。

「はい。その体格を、どうやって生かすか。練習していることを見せる、新しい自分を見せるためには、タイプ的にマックス・ザ・ボディ選手はピッタリの相手やと思います」

――そのマックス選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「コロナ禍のなか、大会を行っていただけるようになって、本当に感謝の気持ちしかありません。さっきも言ったように、ファイトスタイルを変えるつもりはないです。MMAファイターとして進化した自分が、必ずKOか一本で勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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