【ONE】ゴードン・ライアンとの組み技戦が決まった青木真也「一座の人間だからピエロは嫌だと言わない」
【写真】グラップリング戦が決まったゴードン・ライアンと青木(C)MMAPLANET
10日(火・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長が自らのSNSでブレイキングニュースと銘打ち、8月27日(金・同)にグラップリングの無差別級スーパーマッチとして、ゴードン・ライアン✖青木真也戦を組むことを発表している。
4月にエドゥアルド・フォラヤンとの3度目の試合で圧勝した青木が、現代グラップリング界最強の男ゴードン・ライアンと戦うことが決まった。
大会開催地、大会名とも明らかになっていないが、恐らくはシンガポール、そしてケージでサブオンリーになることが予想される。
それにしてもゴードン・ライアンとは……。ゴードン・ライアンはヒールが解禁になる前のIBJJFノーギワールドでもADCCと同様に頂点に立っており、ポイントも取れるグラップリング・スキルの持ち主だ。2019年にはヒザの負傷から復帰して間もないというのに、99キロ級に続き──マーカス・アルメイダ・ブシェシャを下しADCC無差別級王者=二冠に輝いている。
パンデミック後は今年に入ってからも、2月26日(金・現地時間)に、プロ・グラップリング大会=Who’s Number One06で、新鋭ロベルト・ヒメネスを腕十字で一蹴。さらに3月26日(金・現地時間)にはWNO 07でヴァグネウ・ホシャを相手に──中継席にあらかじめフィニッシュを明示した封筒を置き、そこに示されたように三角絞めで一本待ちを収めている。そんな芸当が可能なゴードン・ライアンとの組み技マッチを求められること自体が青木真也の真価であり、八面六腑の活躍ぶりの象徴といえる。
しかし、体重差はおよそ20キロ、上からも下からも圧倒的な圧力を持つゴードン・ライアンとのグラップリングは、青木にとって2017年11月のベン・アスクレン戦を遥かに上回る、勝ち目のない戦いといえる。それゆえに青木道を全うしているといえるが、そんな青木は今回の試合について以下のようにコメントをくれた。
青木真也
「最初は驚きました。でも、そこでやらないとは言えない。一座の人間として、完全にゴードン・ライアンのお披露目会でピエロの役割を演じろと言われれば、それはノーとは言わないです。皆でやっている──一座の人間だからピエロは嫌だと言わない。
勝負としても厳しいことは分かっています。でも、やっぱり『やらない』とは言わない。それに何だかんだと言って、世界一の人間と肌を合わせることができるのだから、それはやってみたいです。でも、その前に7月にMMAを戦わせてくれということは伝えてあります」