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【Shooto2021#03】清水清隆と対戦、宇田悠斗─02─「平良選手は3Rで判定勝ち。僕は、1Rで勝ちます」

【写真】昨年12月のForce X TORAOの会場でのHOPE勢。左より宇田の実弟でプロシューターながら就職して、ファイトは休止中の宇田流我、梶原大吾、宇田、そして直撃我聞こと水野直宏HOPE代表(C)MMAPLANET

16日(日)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03で、清水清隆と対戦する宇田悠斗インタビュー後編。

この両者の対戦に関しては、6月20日に大阪で行われる修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌×チャレンジャー平良達郎を抜きにして語ることはできない。

世代的に平良と比較されることも多いという宇田に、清水戦について、そして修斗フライ級戦線について訊いた。
Text by shojiro Kameike

<宇田悠斗インタビューPart.01はコチラから>

――現在の修斗フライ級のランキングを見ると、ベテランと新世代の選手が潰し合う、ハードなマッチメイクが続いています。その中で、宇田選手はどのようなポジションにいると考えていますか。

「自分の中で、ですか? 誰とやっても負けない。普通に自分のほうが強いと思っています」

――キッパリ言い切りますね!

「この間まで、扇久保(博正)選手がベルトを持っていましたよね。チャンピオンの扇久保選手だけ圧倒的にレベルが高いと思っていて、それ以外の選手には勝ちます」

――6月20日には、大阪で世界チャンピオンシップが決定していますね。王者・福田龍彌選手に、ランキング1位の平良達郎選手が挑戦します。

「福田選手は、ちょうど僕がジムに入場した頃に試合を生で見たことがあって、メインでKO勝ちしていました(2017年4月9日、プロ修斗高松大会FORCEでパク・ミンジェに1ラウンドKO勝ち)。『あぁ、強いなぁ』と思ってみていたのが、一番の印象ですね」

――先ほど「扇久保選手以外には勝てる」という発言がありましたが、その中には福田選手も含まれているのでしょうか。

「そうですね。ただ、福田選手の試合自体はあまり見たことがなくて……すみません。でも、強いなっていう印象はあるけど、今は別に勝てるかなって」

――それだけ自分自身に対して自信があるということですよね。

「はい」

――では、挑戦者の平良選手については?

「平良選手は、僕が全日本(アマチュア修斗)を獲った前の年に全日本で優勝していて、プロでも僕より先に新人王になっていて……そして無敗。ずっと僕の前を走っているという印象です。試合も何回か見たことがあるんですけど、強いですよね。今の修斗のフライ級では一番強いと思います。そういう実力がある選手です」

――そんな平良選手と福田選手の世界チャンピオンシップ、宇田選手の予想は?

「あまり福田選手の試合を見ていないのに、すみません。平良選手が勝つと思います」

――それは平良選手と対戦したい、ということでしょうか。

「いえ、そういうわけではないです。自分のことでいえば、どちらでも構いません。負けたほうには興味がない。勝ったほうとやりたいです。ただ、よく『平良選手と試合してほしい』とは言われるんですよね。そういう意味では、理想は平良選手に挑戦することですね」

――フライ級ではないのですが、同じ四国のファイター安芸柊斗選手は、今年2月のRoad to ONEでパンクラシストに敗れてしまいました。

「パウンドでKO負けしましたね。その試合は見ました。安芸選手は同じ四国にいて、アマチュア修斗のデビュー戦で試合して、僕がKO負けしているんですよ。今も会場で会った時には話をすることがあって、陰ながら応援していたんですけど……」

――日本の軽量級シーンでも厳しいマッチメイクが続きますが、その中で次の清水戦についてお聞かせください。

「清水選手は今、37歳ですよね。その年齢で今も修斗のトップでやれるというのは、凄いことだと思います。実力がないとできないことだから、凄い。でも、ここで清水選手に負けていると、UFCに行くことはできないので」

――宇田選手の目標は、UFCなのですか。

「はい。ジムに入門して格闘技をやると決めた時、格闘技の世界で世界を獲ると決めました。MMAで世界一はUFCじゃないですか。そこで一番になるのが目標です」

――そのUFCにたどり着くために、今の自分に何が必要だと考えていますか。

「もちろん今UFCに行っても、通用しません。世界で通用する選手になるために、経験を積んでいきたい。だから1試合1試合が大切になる」

――そうですね。

「試合をするたびに、今の自分に足りないものが明確に分かるじゃないですか。試合が終わって反省して、足りなかったことを練習して、次の試合までに改善する。その繰り返しです。僕、この前の試合(2020年12月、宮城友一に判定勝ち)まで、自分のパンチが当たったら相手は必ず倒れると思っていたんですよ」

――しかし、宮城選手は倒れなかった。

「はい。そうじゃないことが分かりました。打撃もただ当てるだけじゃダメ。パンチの当て方、当てる場所も考えていかないといけない。もっといろんなタイプの選手と試合して、応用が利く選手になりたいです」

――分かりました。次の対戦相手である清水選手には、平良選手は勝利しています。次の試合は結果だけでなく、試合内容も比較されるでしょうね。

「そうですよね。次の試合は、僕が試されているのかなって感じます。平良選手は3Rで判定勝ちだったじゃないですか。僕は、1Rで勝ちますよ」

■ Shooto2021#03対戦カード
             
<フェザー級/5分3R>
内藤太尊(日本)
宇野薫(日本)

<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
西川大和(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
宇田悠斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
坂巻魁斗(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人(日本)
野尻定由(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太(日本)
一條貴洋(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵(日本)
檜山美樹子(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来(日本)
北野きゅう(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀(日本)
澤田千優(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
村山大介(日本)
柳仙香(日本)

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
宝珠山桃花(日本)
平沼ヤマト(日本)

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