【Bellator258】ヨエル・ロメロが欠場に。アルチュレタとスコット・コーカーが堀口恭司の挑戦に言及
【写真】Zoomで共同インタビューを行ったアルチュレタとペティス。アルチュレタが堀口恭司の挑戦に関して質問を受け返答した (C)BELLATOR
29日(木・現地時間)、5月7日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator258のメイン=ライトヘビー級ワールドGP準々決勝でアンソニー・ジョンソンと対戦予定だったヨエル・ロメロが同日に行われたメディカルにパスできず、出場が取りやめられたことが発表された。
ベラトールはアンソニー・ジョンソンと対戦する補欠ファイターを決定し、早々に対戦を組むとのこと。また同大会ではセミで組まれていたBellator世界バンタム級選手権試合=王者フアン・アルチュレタ✖挑戦者セルジオ・ペティスがメインに昇格されることとなった。
リモート会見でロメロは「GPに出る機会を与えてくれたベラトールに感謝している。素晴らし選手が揃ったトーナメントで、ランブルのような男と戦えることは光栄だ。ランブルはMMA史上最高のライトヘビー級ファイターで、彼とケージに入れる時が待てない」と意気揚々と話していたが、まさかの欠場ということになってしまった。
今回のリリースはアンソニー・ジョンソン✖ヨエル・ロメロに関して、将来的に日時を決めて実施するという言葉で締められている。
またバーチャル・メディアデーではアルチュレタとスコット・コーカーから、堀口恭司に関して気になる発言があった。米国メディアからアルチュレタは「キョージは負傷からカムバックしたけど、タイトルマッチに出てくるチャンスがない。チャンピオンの役割として彼と戦うことは考えていないか」という質問を受けた。
その時のアルチュレタの回答が「キョージに関しては僕もベラトールも多くの機会を投げかけてきた。スコット・コーカーにも僕は『キョージがタイトル防衛戦の最初に相手だよ』と言ってきた。でも、彼は受けなかった。その後、セルジオがナンバーワン・コンテンダーになり、僕と戦うことになったんだよ」というものだった。
堀口は昨年の大みそかに朝倉海に勝利したRIZINバンタム級王者になった時点でベラトールの王座挑戦は急がないという主旨の言葉を残していたが、それでもアルチュレタ✖ペティス後はどうなるのか。両者の後にメディアの質問を受けたスコット・コーカーに、MMAPLANETでは堀口が次期挑戦者になることをどれだけ考慮しているのかと尋ねた。以下がスコット・コーカーの返答だ。
スコット・コーカー
「今回の世界戦の後ことはまだ話し合っていない。バンタム級での数多くの試合が控えているからね。どうなるのか……私はキョージのことが好きだ。彼はグレートファイターだ。彼は今でも世界の2位か3位だ。ただし彼がいつ戦いたくて、いつ戦いたくはないのかが私には分からない。
でも我々は何度か、日本に選手を送り込んでファイトをさせようと試みてきた。でも、日程はずれ込んでしまっていたんだ。だから実現しなかった。我々はいつもオープンだ。私はクロスプロモーション・ファイトを問題視していないからね。ばかりか楽しんでいる。ただし正しいタイミングを見極めないといけない。そして、サカキバラも我々ベラトールも忙しすぎるんだ」
堀口恭司のBellator世界バンタム級王座挑戦の件に関しては、RIZINサイドが秋口に、日本では難しいので米国で実現するように交渉を続けていたのは事実。逆にコロナ禍の日本の現状を鑑みて、アルチュレタ✖堀口や合同イベントのような話が現実的でないことは、誰もが理解できる。
故に秋に米国で挑戦というストーリーラインに関して、ここにきてコーカーが含みを持たす言い方に変ったのは、どういうことなのか。いずれにせよ、堀口の王座挑戦に関しては、これからも調整が必要という状態であることは間違いなさそうだ。