【Bellator257】メインで世界戦防衛の弟にバトン繋げず。ネムコフ兄、アルベクツソンのTDに完敗
<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴィクトル・ネムコフ(ロシア)
左ジャブを伸ばすネムコフ兄に対し、アルベクツソンが右ロー。ネムコフがキャッチしてパンチを振るう。左フックを被弾したアルベクツソンがダブルレッグで、ケージに押し込む。ギロチンで抱えたネムコフがボディロックを耐える状態が続き、体を入れ替えて絞めていく。
この動きにテイクダウンを合わせたアルベクツソンは、クローズドで絞められながら頭を抜きエルボーを落とす。鳩尾、ワキ腹から顔面と左右のエルボーをアルベクツソンが入れ、ネムコフのガードが開く。アルベクツソンは立ち上がりローを蹴り、足を捌きに行くと再びガードの中へ。アルベクツソンがトップからエルボーを入れ、初回を取った。
2R、アルベクツソンが左ミドルを蹴り、ジャブにダブルレッグを合わせる。早々にテイクダウンを決めたアルベクツソンは、抱えられた頭を抜いて初回に続きエルボーを入れる。違いはケージ際という位置、窮屈な態勢でハーフを取らされたネムコフは左目尻をカットし流血が見られる。エルボー、ボディへのパンチを続けたアルベクツソンは正対して立ち上がってきたネムコフのボディにヒザを入れ、パンチを顔面に打っていく。
ネムコフは懸命にスタンドに戻り離れるとスイッチして右フックを当てる。さらに右を伸ばしたネムコフは、ボディフックを被弾。アルベクツソンは間合いを図り、ラウンド終了を迎えた。
最終回、即ダブルレッグを決めたアルベクツソンがギロチンを防いでガードの中──というここまでと同じ流れに。ネムコフはケージに詰まった状態で局面を打開できず、ヒジとパンチを受け続ける。左足を抜いて肩固めを狙うアルベクツソンが枕でプレッシャーを当て、ハーフで殴る。ネムコフは下からパンチを見せるが、スクランブルに転じることはできない。
上体を起こし力強いパンチからアルベクツソンが肩固めへ。これは決まらないが、一方的に試合を支配したアルベクツソンが最後はマウントを奪いタイムアップを迎えた。裁定はもちろん、アルベクツソン──フルマークの判定勝ちを手にした。