この星の格闘技を追いかける

【Road to ONE04】平田樹戦へ、中村未来─02─「人生を賭けて真面目に取り組んできたことってない」

【写真】色々なモノを持っていても、格闘家として欠けている選手は存在する。中村は色々なモノはまだ持てていないかもしれないが、格闘家として大切なモノは確実に持っている(C)TSP

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、平田樹と戦う中村未来インタビュー後編。

幼少期から柔道、高校卒業にMMAに転じ、まさに天職といえるファイター稼業で生きる平田に対し、中村はダイエット目的でマルス・ジムに入門、格闘技歴3年というファイターだ。

そんな中村をABEMA TVにTHE WONDERが追った。ここではMMAファイター中村未来の生い立ちと、平田戦に賭ける気持ちを尋ねた。

「会社も腕を折って、ギブスしていて普通」とサラリといってしまう──その身の内にちょっとした狂気を抱えた格闘家・中村未来が今夜、その狂気と勇気を武器に平田樹と相対する。

<中村未来インタビューPart.01はコチラから>


──そもそも中村選手がMMAを始めた理由は何だったのですか。

「今、所属しているマルス・ジムに3年ぐらい前に入門しました。ボクササイズをダイエット感覚でするために」

──それがなぜ、パウンド有りを戦うまでになってしまったのですか。

「そんなつもりはなかったんですけど、1度乗せられて柔術の試合に出てしまって。そうしたら──もう楽しくて、楽しくて」

──既にエクササイズから本格的な練習をするように変わっていたのですね。

「ジムに入って半年ぐらい経ってから、すこしずつプロの練習に混ざるようになり、その頃に柔術の試合に出ました」

──健康維持、ダイエット目的から実際に試合が出たいという人はマルス・ジムでは多いのでしょうか。

「多いかもしれないですね(笑)」

マルス・ジム平大門代表 みんな、嫌がっているよ(笑)。さっき言っていた前に出るというのも、彼女──阿呆なんです。行くなと言っても直らない(笑)。でも、そういう所も大切かと思っています。

──アハハハ。仰る通りですね。エクササイズのクラスの横で、試合志向の選手が追い込みをしていると引かれるという光景は目にしたことがあります。

「私の場合は選手の人達の練習を見て、対人練習がしてみたいと思ったんです。ミットだけでなく、人とやりたいという気持ちになりプロ練に混ざり始めたんです」

──おぉ。それまでに格闘技歴は何かあったのですか。そう思わせるようなモノが。

「一切ないです。スポーツは小学生の時に剣道をやっていて、中学生のときにちょこっとバスケットをやったぐらいです」

──なるほど、では初めて人と練習し、顔を殴ったり、腕を極めたり、首を絞める経験をしたわけですね。

「そうですね(笑)。本当に初めてですね。全く日常になくて、夢中でやっていました。少しでも早くジムにいって、新しいコトを習いたくて。寝技も考えずにポンポン動けるようになりたい、打撃を当てるようになりたいと思っていました」

──それまでMMAをTVで視聴したりしたことはあったのですか。

「一切なかったです。でも練習をすると楽しかったです。最初のころはケガをしたりすると、周囲には止められましたけど、私は平気でした。生活自体が凄く充実していると思います。会社も腕を折って、ギブスしていて普通みたいな感じになっていって(笑)。

ケガをした翌日から休まずに働いていたので、心配はされました。だからといって怒られるようなことはなかったです」

──私は大昔に目尻を切り、指を骨折したり、靭帯を切って会社へ行くと営業部長から「何をやっているんだ」と渋い顔をされたことはあります(笑)。中村選手はネイルという接客業ですが、問題はなかったですか。

「お客さんも長い付き合いの方が多いので、最初のうちに『DVとかでなくて、格闘技なんです』って説明していて──」

──アハハハハ。

「そう説明したうえやっていたので、逆に心配されました」

──指のケガなど仕事に差し支えることは?

「意外と腕を骨折しても、ネイルの施術をできる角度というのがあるんです。『割と行けるな』って(笑)」

──初めて話をさせていただいたのですが、中村選手──かなりイっていますね。

「性格的に格闘技に向いていると思います(笑)」

──緊張は当然するとは思うのですが、戦うこと恐怖を感じることは?

「恐怖はないです。緊張はしますけど。昂っている感じですね」

──対して平田樹選手は子供の頃から柔道で人と競い合い、今や打撃を上達させてパンチを当てることが楽しみでしょうがないという様子です。そして代理戦争から、ONEで海外デビューという他にないキャリアの積み方をしてきました。そんな相手に中村未来選手の3年間をどうぶつけたいですか。

「経験とか小さい時から積み上げてきたモノというのは私にはないですし、実力は全然彼女の方が上だと思います。ケージの中に入った時に、勝つには実力以上のモノを出すしかないです。

気持ちじゃないですけど、気合で普段の持っているモノ以上を出してやっつけたいと思います。気持ちで負けたら勝てるところがなくなってしまうので。

格闘技歴は全然短いですけど、こんなに人生を賭けて真面目に取り組んできたことってないんです。なんで自分がやりたいと思ったことを後悔ないようにぶつけます」

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

PR
PR

関連記事

Movie