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【Road to ONE04】野瀬翔平と対戦、草魂・吉野光─02─「良いホテルで寝ても、バイク屋で寝ても……」

【写真】高校時代に柔道で愛知県でベスト4だった吉野。テイクダウンには絶対的な自信を持つ(C)MMAPLANET

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE04「Young Guns」で野瀬翔平と対戦する吉野光インタビュー後編。

プロデビューの仕方も、プロデビュー後の歩も野瀬とは対象的な吉野は、そのうえでONE Warrior Seriesで揉まれた自分の力を信じている。この試合後は拠点を東京に移すことを明かした吉野が、1年2カ月振りの試合への意気込みを引き続き語った。

<吉野光インタビューPart.01はコチラから>


──野瀬選手は瀕死の重傷から再起した元柔道エリートで、アマ修斗からプロシューターとなり、闘裸男、修斗、Road to ONEで戦ってきました。

「僕とはまるで違いますね。僕はGladiator、HEAT、Demolition、NEXUS、PFCと戦ってきたのですが、修斗、パンクラス、DEEP以外でも強いヤツは育つんだぞという意地はあります」

──まさに雑草魂です。

「試合があれば良い、どこで試合をしても勝っていけば勝手に上に行けると思って戦ってきました。修斗、パンクラス、DEEPだって勝っていれば別に出られると思っていましたし、修斗で戦ってきた野瀬君と比較して別に経験が劣っているとは思いません。

それに野瀬君は遠征先でホテルが用意されていなくて、バイク屋に泊まりかけそうになった経験とかしていないと思います」

──いや、そんな経験は普通しないですよね(苦笑)。

「結局、あの時は祖根さんが『これでは選手に厳しいから、自分らでホテルを探します』っていう感じで主催者に連絡をして、ホテルに移れました(笑)。でも、僕はそれですら関係ないと思っています。試合をするだけですから。

良いホテルで寝ても、バイク屋で寝ても勝つときは勝って、負ける時は負けます」

──やはり雑草魂です、逞しい。そんな吉野選手ですが、野瀬選手と戦ううえで最も警戒しないといけない点はどこだと考えていますか。

「テイクダウンですかね。テイクダウンで先に上を取った方が、試合のイニシアチブを握ることができると思います。だから絶対に下にはなりたくないです。

それには組み勝負のためのに打撃が重要です。僕のパンチは当たると思います。でも、僕もパンチを当てられる。お互い近い距離でパンチをゴチャゴチャ打って、クリンチの攻防になるんじゃないかと。綺麗な打撃戦をしてきたら、僕も綺麗に打撃戦を入れていきます」

──ONE Warrior、シンガポールで戦った経験は生きると思っていますか。

「ハイ。慣れない環境でフィジカルが強い相手と戦えたことは自信になっています。いってみればアリ・モタメドは今ではONE本戦で戦っている選手だし、彼と比較すると野瀬君の立ち技はそこまでじゃない。

モタメド戦は結果的に判定負けでしたが、勝っていたと言ってくれる人が多い試合ですし。僕の方が野瀬君より強い相手と戦ってきている。ONEウォリアーで戦ったことで、僕の方がフィジカルに対する免疫力は上になっているはずです。どうせなら、大会当日は一番インパクトが残る勝ち方をしたいです」

──平田樹目当てのファンの目を奪うと?

「あぁ、そうしたいですね。僕は『アイツ、強いな』って思われるのがモチベーションになっているので、強さを見せたいです」

──今後、まだONEウォリアーがどうなるのか明白になっていません。Road to ONE後については、どのように考えていますか。

「そうですね……やはり海外で戦いたいです。だからONE Warriorがあるなら、東京で練習環境を整えて待ちたいと思います。ウォリアーで勝って本戦で戦いたいので。でも1年が過ぎ、2年経っても試合ができないようであれば、修斗でもパンクラスでもどこででも戦っていきます」

──東京で練習環境を整えるというのは?

「もともと今回の試合のオファーをもらう前から、東京に出て練習をしようと決めていたんです。今、月曜日から土曜日まで現場仕事で、やはり良い練習をするには体に厳しくて。なので東京に出て自分より圧倒的に強い人と練習をして、僕もレベルアップしたいと思って決めました。

今、名古屋で練習していてボコられることって日沖発さんが相手の時ぐらいなんです。だから発さんにやられるぐらいの練習を東京で日々行いたいと思っています。そうでないと、ONE ウォリアーで勝ち残ることができないので」

──練習場所は決めているのですか。

「一応UFCジムでクサノさんの生徒のグラント・ボクダノフがインストラクターをしていて。UFCジムでも練習会もあるようなので、まずはそこに参加して他のジムを見学させてもらい練習場所を決めようと思います」

──では最後に野瀬選手との試合への意気込みをお願いします。

「ハイ。僕は過去の試合でテイクダウンを取れなかったことがないです。だから似たようなスタイルの野瀬君と戦っても、圧倒できるんだぞっていうのを見せたいです。打撃でも倒せると思うので、練習してきたボクシングの成果も見せられると思います」

■視聴方法(予定)
2月22日(月)
午後4時15分~ ABEMA格闘チャンネル

■Road to ONE04 対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
中村未来(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
長田拓也(日本)
葛西和希(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
小川徹(日本)
山中憲次(日本)

<キックボクシング54キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
平松侑(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
吉野光(日本)
野瀬翔平(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
岩本達彦(日本)
中田大貴(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
安芸柊冬(日本)
山北渓人(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
前田浩平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
田上こゆる(日本)
リトル(日本)

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