【UAEW15&EFC32】砂漠に安住の地を見つけたライト級王者マシャード、極め系ルブを相手に初防衛戦
【写真】ブルーノ・マシャードはAbu Dhabi WarriorsからUAE Warriorsライト級王者に。大会名に続き、タイトル名も変更された (C)MMAPLANET
15日(金・現地時間)、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国は柔術アリーナで開催されるUAE Warriors15&Eagle FC32。カビブ・ヌルマゴメドフがオーナーとなったEFCとの合同興行で、シャミール・ザフロフを始めナット・ファクレトディノフ、セイジド・イザガクマエフらロシア勢が大挙出場する今大会のメインはABWライト級選手権試合=王者ブルーノ・マシャード✖ミキャエル・ルブ戦だ。
マシャードは昨年7月にABWライト級王座を獲得し、その後タイトルの名称がUAEWライト級王座に変わった。そんなベルトの初防衛戦をミキャエル・ルブを相手に行う。
ブラジリアン柔術家のマシャードは、現在はアブダビにあるコブラ・フィットネスの所属で、UAEで新しい人生を掴めたことでADCC創始者のシェイク・タハヌーン・ビン・ザイード殿下に心酔しており、入場時にはアラビア人のごとく頭にクーフィーカを巻いて入場する。
戦績は14勝9敗とレコードは綺麗ではないが、アブダビに移り住んでからは負け知らずで通算5連勝中、この間のムエタイの成長が好調な要因であることは間違いない。伸びるワンツーと鉈のような蹴り技、加えてテンカオと首相撲&ヒザ蹴りの圧力に負けた相手が組んでくると、しっかりと柔術で仕留める。
カウンターのグラップリングが強いだけでなく、マシャードは自ら組みの展開に持ち込み、テイクダウンからパウンドで相手を失神に追い込んだ勝利もある。
対するルブは昨年までMMAが認められなかったフランスで、パウンド禁止の100%Fightでキャリア序盤を過ごし、英国やポーランドのローカルショーから欧州大会限定ではあったが、UFCにもステップアップを果たした。
1勝2敗でUFCをリリースされると、ロシアのM-1ではタイトルコンテンダーとなり(※16日のBRAVE CF出場のロマン・ボガトフにTKO負け)、パンデミック後も昨年10月にMMAが解禁されたフランスはパリ郊外のヴィトリーシュルセーヌで開かれたMMA GPのメインに出場。
ポルトガル人ファイターのジョアォ・ボンフィムを腹固めで腕を極めタップを奪っている。さすがはパウンド無しMMAの経験者といえるフィニッシュの持ち主ルブだが、打撃ではスピードがなくマシャードの遅れを取っている。その打撃戦で消耗することなくルブが組み技の展開に持ち込めば、柔術✖極めっこという興味深い展開が待っているメインのライト級選手権試合だ。
■UAE15/EFC32対戦カード
<UAEWライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ブルーノ・マシャード(ブラジル)
[挑戦者]ミキャエル・ルブ(フランス)
<73キロ契約/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
ヘナート・ゴミス(ブラジル)
<64キロ契約/5分3R>
エリアス・ブグズダム(フランス)
ジェシー・アーネット(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
カールストン・ハリス(ガイアナ)
<フェザー級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ワルテル・サモラ(コスタリカ)
<バンタム級/5分3R>
スルタン・ジョルドシュベク(カザフスタン)
ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
エリック・スパイスリー(米国)
<ライト級/5分3R>
アブドゥラクマン・ジティノワソフ(ロシア)
ウィリアム・スタークス(米国)
<バンタム級/5分3R>
マルトン・メスルミアン(アルメニア)
ダニエル・ヴェガ(メキシコ)
<バンタム級/5分3R>
アイリヨホン・ハミドフ(ウズベキスタン)
ルイ・ジョーダン(カナダ)
<63キロ契約/5分3R>
シャミル・マゴメドフ(ロシア)
ジャイソン・マルガロ(フィリピン)
<ミドル級/5分3R>
エリシャ・パクニス(ノルウェー)
モハメド・オシイリ(レバノン)
<ウェルター級/5分3R>
シェクバン・アルハソフ(ロシア)
バシレ・スプロヴィッチ(モルドバ)
<バンタム級/5分3R>
ラムザン・ヤカエフ(ロシア)
レアンドロ・ゴミス(ポルトガル)
<ミドル級/5分3R>
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)
ピム・クスター(オランダ)