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【UFC ABC01】UAEで開始、UFC2021。カーロス・コンディット✖マット・ブラウンを目に焼き付けたい

【写真】コンディット✖ブラウン、既に万感の想い (C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)にUAEはアブダビのUFC Fight IslandでUFC on ABC01「Holloway vs Kattar」が開催される。UFCの2021年の活動開始はUAEから。

1993年に活動を始めたUFCが年頭のイベントを米国本土以外で行うのは、1996年のプエルトリコ=UFC08から数えて7度しかない。直近では2014年のシンガポール大会で、今回が実に7年振りとなる。

そんなUFC2021年のスタートは、米国での中継局はABC──そう四大ネットワークでの放送となる。この地上波放送がさほど大きな話題にならず、カード的にもメインはマックス・ホロウェイ✖カルヴィン・ケイターというフェザー級のワンマッチ、さりげなくABCでライブ中継されるだけUFCは米国の日常に溶け込んでいる。

そんなUFC ABC01ではカーロス・コンディット✖マット・ブラウンというベテラン対決がコ・メインで組まれた。


暫定王者に就いた時のコンディット(C)DAVE MANDEL

コンディットはこの試合がキャリア45戦目(31勝13敗)で、UFCでも既に13勝9敗と20戦以上を経験してきた。

WEC世界ウェルター級チャンピオンからUFCに契約が移管され、3年後の2012年2月にニック・ディアスを破りUFC暫定世界ウェルター級王座にも輝いた。

正規王者GSPとの統一戦で敗れたものの、UFCトップファイターとして活躍していたが、2016年から2018年にかけて5連敗も経験。1年10カ月のブランクを経て昨年10月にコート・マクギーを破り、5年7カ月振りの勝利を手にしている。

対してコンディットより4歳上で40歳になったブラウンは、この試合が40戦目(22勝17敗)でUFCでは15勝11敗、26試合をコツコツと積み重ねてきた。体重オーバーで資格を失ったものの2014年7月にはロビー・ローラーとタイトル挑戦権を賭けて戦い、渋い職人的なファイトで、中堅トップの座を守り続けてきた。

そんなベテラン対決、実は2013年と2018年に対戦が決まりながら、2度ともブラウンの負傷で流れた過去がある。8年前と3年前の対戦時と比較し、コンディットが「自分の持つ技術を全面的な見直すようなことはない。でも、常にリフレッシュを心掛けている」と語れば、ブラウンは「特に当時の準備がどうだったのかは覚えていない。しっかりと自分の戦いをするだけ」と13日(水・同)のメディアデーで語っていた。

そのメディアデーでは、コンディットの今後について質問が集中していた。というのも彼にとって今回のブラウン戦はUFCとの契約最終戦になるからだ。露骨に引退という言葉が使われる場面こそなかったが、婉曲的に今後の去就について尋ねられる場面が目立った。

それらの質問に対して「とにかく土曜日に危険でブラッディなフィニッシュを見せる。それだけだよ。グローブを置くかどうかまで、考えは及んでいない。それに僕にファイトマネーを支払ってくれるところがあれば、他の団体でも戦っていく。今もファンの皆に喜んでもらえる試合ができるから。もう終わったとか全く思っていない。マット・ブラウンを叩きのめしてからだよ、これからの事を考えるのは」という主旨の返答をしていた。

TUFシーズン7当時から渋さ全開のブラウン(C)Zuffa/UFC

両者揃ってウェルラウンダー、防御能力も高い。

それでいて皮を切らせて骨を断つファイトも辞さない。とはいえ世の中で唯一、万人とって平等であるのとは時は流れるという事実だ。

前述したようにWEC世界王者からUFCに転じて11年のコンディット、ブラウンはTUF07から12年間オクタゴンで激闘を繰り広げてきた。

この両者の試合、今後がどうであれ──目に焼き付けたい。

■視聴方法(予定)
1月17日(日・日本時間)
午前2時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
カルヴィン・ケイター(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
マット・ブラウン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ(アルゼンチン)
リー・ジンリャン(中国)

<ミドル級/5分3R>
ホアキン・バックリー(米国)
アレッシオ・デキリコ(イタリア)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
フィル・ホーズ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ウー・ヤナン(中国)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
カルロス・フィリッピ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ダービッド・ザワダ(ドイツ)
ラマザン・エメエフ(ロシア)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・モラス(カナダ)
ヴァネッサ・メーロ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジェイコブ・キルバン(米国)
オースティン・リンゴ(米国)

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