【SUG23】SUG王ファウラーに10thPlanetのチェンバースが挑戦。コンディット✖エレンバーガーも!!
23日(日・現地時間)、オレゴン州ポートランドでSUG23が開催される。
ケージグラップリング5分✖1R&OTシステムと、サブオンリーでも独自の活動をするチェール・ソネンが率いるグラップリング大会のSubmission Underground。今回のメインはSUG無差別級王者メイソン・ファウラーが、カイル・チェンバースの挑戦を受ける一番だ。
クレイグ・ジョーンズを下しベルトを巻いたファウラーは、その後ヴィニー・マガリャエス、石井慧、ライアン・ベイダー、リッチー・マルチネス、アンディ・ヴァレラを破ってきた。
ポイント有りやサブオンリーでも15分制、もしくはジャッジの裁定がある環境なら、ファウラーはここまで結果を残せていないという見方もあるが、対戦相手もMMAファイターなど他と一線を画しているSUBでは絶対的な存在になっている。
そんなファウラーへの挑戦者カイル・チェンバースは10thPlanetのジオ・マルチネスの愛弟子だ。この道に夢中になったのが、ジオにゴゴプラッタを何度も極められたことだろうチェンバースは、ファウラーを相手にゴゴプラッタを極めると宣言している。
ジオと並び、柔術の手ほどきを受けたリッチー・ブギーマンがファウラーに敗れており、一門としてリベンジを果たしたいチェンバースは、当然のようにラバーガードの使い手だ。
そのうえでアシガラミからの創りも得意で、何よりEBI育ちということもあり、OTにも慣れていることでファウラーは露骨にOT勝負をいう組み立てはできないだろう。
今大会もSUGらしいMMA系の参戦が男女1試合ずつ見られる。そして男子はジェイク・エレンバーガー✖カーロス・コンディットという思わずほくそ笑んでしまうマッチアップが実現する。
悪夢の5連敗から5年5カ月振りの勝利を昨年10月に挙げたコンディットは、今年の1月にマット・ブラウンとのベテラン対決を制し、37歳にしてMMAファイター人生で再浮上中だ。
対して1歳年少のエレンバーガーは、2018年5月にMMAを引退。2019年からSUGに出場しているが、1勝2敗と思ったような結果は残せていない。とはいえ本職グラップラーとの対戦では相手の守りも堅いが、コンディットは攻め重視でくることが予想されるので、瞬発力を生かした組み技が可能になるか。
エレンバーガーとしては、ギロチンを警戒しつつテイクダウンからパスガード、バック奪取とポジションを取りつつ首を狙いたいところだ。対してコンディットはMMAでも下の巧みな攻めを見せているように、テイクダウン&スクランブル中のギロチンだけでなく、下から極めという動きに注目したい。
女子マッチは4月のSUG22に続きジリアン・ロバートソンが出場し、ラケル・カヌートと対戦する。ラケルはハワイアンMMAのパイオニアの1人デヴィッド・パハルイを父の持ち、ロバート・ドライスデールの下でヘナト・カヌートと知り合って結婚、パハルイからカヌートと姓が変わった。
青帯時代から道着もノーギもトーナメントに出場しており、今でドライスデールの黒帯となったラケルは紫帯時代にノーギ・ワールズを制している。ラケルとしては、グラップリングのコンペティション経験値の違いを見せつけたい試合だ。