【Shooto2020#07】清水清隆戦前の平良達郎、20歳の主張「色々と差があったなという試合になると思う」
【写真】20歳、無敗。鼻っ柱が強くて当然 (C) MMAPLANET
23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07で、沖縄の新星・平良達郎が清水清隆と対戦する。
2018年8月のプロデビューから、6連勝。2018年に新人王、今年の1月にはチームラカイのジャレッド・ライアン・アルマザンを2R0分19秒KOで下している。
そして修斗はおろか、J-MMAフライ級のトップ戦線で長年戦い続けてきた清水と戦いたいと要求。これを青木スペシャルという形で、青木真也プロデュースのABEMA賞金マッチとして3月に対戦が決まった。
しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントは2日前に中止が決まり、ようやくこの一戦が実現する。年齢差は16歳、7倍以上の実戦経験を持つ清水戦を前にした平良の心境を尋ねた。
──3月に対戦予定だった清水選手と、8カ月を経ての対戦が迫ってきました。1階級上で当日計量、沖縄からの移動は水抜き&計量前日より楽というのはありますか。
「楽といえば楽ですけど、計量が午後4時でリカバリーの時間がなくて。だから前日の夜から食べられるぐらいにしないといけないので、ダイエットで落とす量はいつもより多かったです。それに初めてのことなので、慎重に長い時間をかけて体重を落としました」
──3月に中止になった時はどのような気持ちでしたか。
「飛行機に乗る日の朝に大会が中止になることを知って……朝、起きたら会長から連絡が来ていたんです。あの時は1週間前に渋谷の大会があったから、あの大会も行われるという見込みでいたので、まさかこのタイミングかというのはありました」
──平良選手はご家族が医療従事者なので、5月の無観客大会など感染のリスクを考えて、出場を取りやめていたと聞きました。
「母が看護師なので……。ただ兄も格闘技をやっているので、家や道場を空けてもらって2人で練習はしていました。5月はそれでも試合ができるだけの調整はできないので断らせてもらった形です。ただ7月、8月にあるかと思っていたら清水選手もグラップリングに出たりして、それで今回になった形ですね」
──最近というか、以前から修斗では新人王で優勝した若い注目株が、王座に絡むようなベテランと対戦して勝てない状況は続いています。野瀬選手の工藤戦での敗北もあり、実際に平良、清水と戦うのは早いだろうという意見も増えました。
「野瀬さんはアマ修斗の九州選手権から、同じタイミングでプロ昇格をしたので、あの負けはビックリしました。でも気持ちとしては、野瀬さんの分もやってやろうという気になりました。ぶっ倒してやります。
この間、時間もあったし寝技は自分の得意なところを繰り返す感じになっていたのが、そうでない動くをするために練習もしてきて……いくつか武器は増えました。
でも打撃でいくとか、寝技でいくとか考えていなくて。満遍なく戦うつもりです。スパーリングみたいにリラックスしていれば、15分のなかで勝てると思っています」
──清水選手の攻撃で一番気を付けないといけないのは、どこだと思っていますか。
「やっぱりパンチと、右ローキックですかね」
──TRIBE勢は緊急事態宣言下でもプロ練習は続け、チーム全体の士気は常に高い状態で来ています。そのTRIBE勢に喧嘩を売った形の試合です。
「まぁ、凄い練習しているんだろうなって思いますけど、自分もずっと試合前の気持ちで練習してきたので、負けていないと思います。
僕の試合の1週間後に沖縄大会があって、12月13日の高松大会にもウチの道場の旭那拳選手、DROPの宮城(友一)選手が出場するので、沖縄の選手全が……皆が凄く気合が入っています。僕らもクロスラインと合同で朝練をしていて、宮城さんや砂辺(光久)さんとも一緒に練習できているので、負けていないです」
──おお宮城選手、そして砂辺選手と。キュキュッといわしていますか、おいおい、オッサンみたいな感じで(笑)。
「えっ、いえ……いや(苦笑)。そういうことは……」
──勿論、キュキュッとという言い方はできないですが、清水選手に勝つというのであれば、宮城選手や砂辺選手に練習でも遅れを取るわけにはいかないと思います。
「ハイ、それはそうです。2人とも僕がアマチュアの頃から活躍されている選手ですし──。砂辺選手と宮城選手とこの間、練習させていただいて、今の僕は3月の時とは違うと思っています。それだけの自信はついています。
もちろん清水選手が強いことは理解しています。でも、それ以上に自分の方が強いと思っています。清水選手の方が強いと思っている人も、試合後に考えが変わるはずです」
──この先、タイトルというモノを見ていますか。
「もちろんです。挑戦したいです。扇久保さんがRIZINに出ていているけど、暫定王者の福田龍彌選手と統一戦をしてほしいです。そこで勝った選手に挑戦したいと思っています」
──尋ねておいてなんですが、このインタビューを読むと清水選手は「舐めるなよ」となるかと。
「アハハハハ、そうでしょうね。結構、色々と差があったなという試合になると思います。良い勝ち方をしたいのは勿論ですけど、見ている人に幻想を抱かせたいです。それぐらいの勝ち方をします」
■視聴方法(予定)
11月23日(月・祝)
午後6時~ ABEMA格闘チャンネル